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2008.10.09
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 前回掲載した「サトクダマキモドキの幼虫」の続編は次に回して、今日はツヤホソバエの1種を紹介することにした。ツヤホソバエはこれまでに2回登場しており、最初は翅に黒斑のない不明種、2回目は翅に黒斑のあるヒトテンツヤホソバエ(本当にヒトテンなのか確証はないが・・・)であった。

 今回のは翅に黒斑が無く、最初に掲載したツヤホソバエによく似ているが、体長約4.5mmと少し大きい。


ツヤホソバエの1種2_1
ツヤホソバエの1種.腹部は艶がよい.胸部の周辺は白っぽい

(2008/09/25)



 真上から見ると、殆どまっ黒。腹部と頭部(複眼を除く)は名前の通り非常に艶がある。しかし、胸部は光沢が鈍く、またその周囲は白く粉を吹いている様に見える。

ツヤホソバエの1種2_2
真横から見たツヤホソバエの1種.腹部下面と胸部側面は白い

腰の括れが少なく、細い部分が比較的短い

中肢脛節末端付近に黒くて長い棘が見える

(2008/09/25)



 真横から見ると、腹部の下側は真っ白、胸部の側面や下側も白い部分が多い。前に紹介した不明種では、腹部の下側は同様に白いが、胸部側面には白い部分が少ない。

 トンボ類の多くは、成虫になってから、加齢に伴い次第に粉を吹いてくる。ハエでも同じ様な加齢に伴う変化があるのだろうか。

ツヤホソバエの1種2_3
身繕いをするツヤホソバエの1種

中肢脛節末端付近の棘が白く光って見える

(2008/09/25)



 白粉が当てにならないとしても、もっと基本的な違いが認められる。真横から見たとき、腹部の第1腹と第2が以前の種では細長く括れが強いのに対し、今日のツヤホソバエでは余り細くなく(短い)括れも小さい。これは、決定的な違いと言って良いだろう。

 違いは他にもある。中肢脛節の棘である。以前の種では、少なくとも脛節の途中と先端の内側に短い棘が2本認められるだけである。それに対して、今日のツヤホソバエは、その他に外側に向いた大きな黒い棘が脛節の先端近くにある。以前の写真の解像力は現在よりやや劣るので正確な比較は出来ないが、この外側に向かう大きな黒い棘が以前は写らなかったとは思えない。また、今日のツヤホソバエは後翅腿節上面に棘があるが、以前の写真では不明瞭である。

ツヤホソバエの1種2_4
真っ正面から見たツヤホソバエの1種

顔の下にあるのは口器.中肢脛節に数本の棘が見える

(2008/09/25)



 と言う訳で、今日のツヤホソバエは以前紹介した「ツヤホソバエの1種」とは別種とするのが順当であろう。

 ツヤホソバエは世界で約600種、日本では今のところ35種が記録されているとのこと。今日のツヤホソバエが以前の不明種と違うとすると、我が家に合計3種が出現したことになる。これは全体の約1/12である。一方、ハムシは日本産700種に対して我が家は7種だから1/100。ハムシが少ないのか、ツヤホソバエが多いのか・・・。

ツヤホソバエの1種2_5
身繕いの最中に口から何か透明な液体を出して、

また呑み込んでしまった

(2008/09/25)



 ツヤホソバエは、艶があり、腰が括れていて姿は美しいが、幼虫も成虫も糞食とされている「衛生害虫」である。一方、ハムシは「葉虫」で、主に葉っぱを食べるのだから農業害虫とされることはあっても、衛生害虫には成り得ない。

 バッチイ虫の方の種類が多いと言うことは、それだけこの辺りに汚いものの種類が多いと言うことか? 些か面白くない話ではある。







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最終更新日  2008.10.09 17:25:42
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