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2008.10.19
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カテゴリ:昆虫(蛾)


 「北米原産シオンの1種」はもう花期を終えたが、その次の紫色のシオンの1種はまだ咲いていない。そこで、虫集めの繋ぎとして日本の普通のキクを買って来た。だが、やはり園芸品種は駄目な様で、思ったほど虫は集まらない。ツマグロキンバエホソヒメヒラタアブ等が一寸やって来るだけで、ハチもチョウも殆ど興味を示さない。

 些かガッカリしていたのだが、その白いキクの花の上に焦げ茶色の三角形が留まっているのに気が付いた。白い横筋が入っている。シロオビノメイガ(白帯野螟蛾)、ツトガ科ノメイガ亜科の小さな蛾である。


シロオビノメイガ1
キクの花で吸蜜するシロオビノメイガ.開張2cm程度

(2008/10/16)



 この辺りでは最も普通のノメイガ(野螟蛾)で、以前紹介したヨスジノメイガクロモンキノメイガ等よりもずっと多い。町の一寸奥の方にある草原を歩けば、1歩で1~2頭は飛び出すほど沢山いる。

 我が家の庭でもしょっちゅう見かけるのだが、余りに普通種なのと、直ぐに葉裏に逃げ込むので、中々撮る気にはならなかった。それがどうした訳か、葉裏に逃げ込まないで葉表に留まった。丁度撮影に良い位置だったので、シッカリ撮ってWeblogのネタとすることにした。

シロオビノメイガ2
木の葉の上に留まるシロオビノメイガ

(2008/10/16)



 このシロオビノメイガ、屡々日中花にやって来て、チョウやハチと一緒に吸蜜していることがある。それ故、昼行性の蛾とされる様だが、葉裏に逃げ込むことが多いところを見ると、本来はやはり夜行性で「昼間も活動することがある」と言った方が適切なのではないだろうか。イカリモンガ等の様な、完全な昼行性の蛾とは一寸違う。

シロオビノメイガ3
少し近づくと、触角がオリックスの角の様

(2008/10/16)



 食草の範囲は広く、ザクロソウ科、スベリヒユ科、ウリ科、キク科、アオイ科等にも寄生するそうだが、アカザ科とヒユ科が特に好きらしい。ホウレンソウ、サトウダイコン(ビート)、フダンソウ(以上アカザ科)、ケイトウ、ヒユ(以上ヒユ科)等の害虫として名が知られており、「"シロオビノメイガ" (駆除|防除)」でGoogle検索すると、650件もヒットする。かなりの悪者の様である。

 分布も広く、日本全土はおろか、インド、アフリカ等の旧大陸の熱帯、亜熱帯から、オーストラリア、北米、北はシベリアにまで棲息する。これだけ広い範囲に棲む蛾も一寸珍しいのではないだろうか。

シロオビノメイガ4
シロオビノメイガの顔.テリア犬に何処か似ている

(2008/10/16)



 最後にシロオビノメイガの顔写真を掲げておく。蛾にしては中々表情に富んだ顔をしていると思う。何処か、テリア犬に似た感じがする。以前、キベリクビボソハムシを掲載したとき、正面からみた顔が仔犬に似ていると思った。虫の顔とイヌの顔が本当に似ているのだろうか??

 そこで、実際のイヌの画像と比較してみた。すると・・・まず輪郭が似ている。また、このシロオビノメイガの場合は、毛の向きや質感がテリア犬に似ている。しかし、虫の複眼はイヌの耳に対応するが、イヌの眼に対応する構造は虫には無い。思うに、人間の意識の中で、虫の複眼はイヌの耳と眼の両方を兼ねているらしい。人の顔を見て狸やカマキリを思い浮かべたりするのと同じく、人間の頭脳の為せる複雑な精神活動の結果なのであろう。







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最終更新日  2008.10.19 08:06:27
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