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テーマ:日々自然観察(10123)
カテゴリ:昆虫(アブ、カ、ハエ)
勿論、このツヤホソバエを見て、直ぐにインドツヤホソバエと分かった訳ではない。ツヤホソバエに関する情報は少ない。保育社の図鑑に2種あるが、北隆館の大圖鑑には何故か1種も載っていない(検索表に科は出ている)。一番詳しいのは「日本の有害節足動物」で5種載っているが、この茶褐色のツヤホソバエに該当すると思われる種は無かった。・・・となると「一寸のハエにも五分の大和魂」に御伺いを立てる以外にない。 早速、以前も御世話になった市毛氏より、恐らくインドツヤホソバエであろう、との御回答をいただいた。実は「一寸のハエにも五分の大和魂」の掲示板に出ているインドツヤホソバエは見ていたのだが、そこに出ていた写真とは一寸違うので、文章をキチンと読まなかったのがいけなかった。かなりの個体変異があり、その範囲内に入る様である。反省、反省・・・。
名前に「インド」と付くので、最近多い外国からの移入種かと思った。しかし、在来種の様である。「インド」は、単に学名の種名indicaから来ているのであろう。外国のサイトを調べてみると、東洋には広く分布し、ロシアのウスリー地方からも記録があるとのこと。 市毛氏はその後、日本産ツヤホソバエ科の目録をチェックして下さった。日本産ツヤホソバエ科は、これまで11属35種とされていたのが1種増え、現在は11属36種になっているそうである。 このインドツヤホソバエ、我が家で見付けた4種目のツヤホソバエである。4種とは、日本産全種の1/9に相当する。ツヤホソバエ類は見かけは綺麗だが、基本的に糞食のバッチイ昆虫である。以前にも書いたが、こう言う衛生昆虫が我が家に多いと言うのは、どう考えてもあまり名誉なこととは言い難い。ノラ猫の「ババ」からでも発生しているのだろうか? 今年は紅葉が早い。昨年、掲載した「シジミバナ(紅葉と花芽)」は、12月4日撮影した写真を使っている。今、その約2週間まえの11月19日なのにも拘わらず、ほぼ同じ程度の紅葉(今年は黄葉)である。また、一昨年掲載した「柿の葉(善寺丸:落葉)」の写真は12月1日に撮影しているが、現在既にかなりの葉が落ちている。今年は、例年よりも寒いのだろうか。寒さに弱い私としては気になるところである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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