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2009.10.07
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カテゴリ:クモ


 今日は息抜き?にササグモの幼体を紹介する。

 今、「北米原産シオンの1種(紫花)」が咲いている。先日紹介したクロマダラソテツシジミの様な珍品?を含めて結構色々な虫やその捕食者がやって来るが、先日、その花の上に小さなクモが居るのを見付けた。



ササグモの幼体1


「北米原産シオンの1種(紫花)」で獲物を待つササグモの幼体

体長は約3.5mmとまだ小さい

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 体長は約3.5mm、ハエトリグモの1種かと思ったが、撮影画像を拡大してみると、ササグモ(Oxyopes sertatus)の幼体(若虫とも呼ぶ)であった。ササグモについては、既に成体雌雄とその求愛行動や、卵嚢を守る母グモ等を掲載したので、ついでに幼体も紹介することにした。


ササグモの幼体2


3.5mmのチビ助でも格好は一人前

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 昆虫は、生長に伴って卵、初齢~終齢幼虫(larva)、成虫の各段階を経るのが普通である。終齢は5齢が一般的。クモの場合はどうかと言うと、昆虫とはかなり異なっている。卵、幼虫(larva)、幼体(nymph)を経て成体になる。幼虫と幼体の2つの段階があるのである。


ササグモの幼体3


正面から見ると、成体と同じ顔をしている

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 この幼虫の段階は、科によって大きな違いがあり、1回の脱皮で幼体になるものから4回脱皮して幼体になるものまで様々である。ササグモの場合は、卵膜の中で2段階を過ごし、表に出てから更に2段階を経て幼体になる。


ササグモの幼体4


中々カッコイイが脚や体が半透明で如何にも幼体らしい

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 幼体になった後、何回脱皮して成体になるかも、種類によって大きく異なる。環境条件にもよるが、小型のクモで4~5回、大型では10~13回、原始的で大型のトタテグモ類では20回以上脱皮し、成体になってからも更に脱皮する。ササグモは何回位脱皮して成体になるのか分からないが、中型のクモで7~8回とのことなので、まァ、その辺りであろう。

 今日紹介したササグモの幼体はまだ体長約3.5mmである。成体の体長は1cm前後なので、今後更に2~3回脱皮して成体になるものと思われる。


ササグモの幼体5


真横から見たササグモの幼体

(写真クリックで拡大表示)

(2009/10/05)

 今日のクモの話は、実は、クモの聖典と呼ばれる吉倉眞著「クモの生物学」の丸写しである。冒頭に「息抜き」と書いたのは、丸写しは楽だからに他ならない。







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最終更新日  2009.10.07 17:33:50
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