今日の朝、表を見ると、何と雪が積もっている。4月半ばも過ぎた17日に積雪である。全く、今年の天候は異常としか言い様がない。
7時の気温は1℃、しかし、雪は既にかなり溶けており、降っているのは氷混じりの雨。マンリョウの幹が地に接するまで倒れているにも拘わらず、その上に雪がないところを見ると、2cm程度は積ったが、直ぐに雨となり溶けてしまったらしい。
シュロの葉に積もった雪.大部溶けているが
2cm位は降ったのかも知れない
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/17)
|
4月半ばに雪とは、全く参ったが、気象庁の「過去の気象データ検索」で調べると、1979年の同じ4月17日に2cmの積雪がある。残念ながらこの年、私は東京に居なかったので全く記憶がない。理科年表を引っ張り出して見てみると、この記録は1877年の統計開始以来最も遅い雪となっている(単に「雪」とあるので降雪か積雪は不詳だが、多分降雪)。
リュウノヒゲの上に積った雪
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/17)
|
私はTVを見ないのでよく知らないが、昨日の早い内から雪が降るかも知れない、と予報が出ていたらしい。しかし、TVは見なくても、気象庁の天気図は毎日何回かInternetで眺めているので、非常に雪が降り易い気圧配置であったことには気が付いていた。低気圧が関東の南を通り、三陸沖に高気圧がある。こうなると、湿った冷たい北東気流が関東に入り込んで屡々大雪になるのである(勿論、上空の寒気団が必要)。
只、今回は低気圧が北側に膨らんでいたので、北東風ではなく北風となった。この「膨らみ」がなければ、昨日の夕方位から雪になり、かなり積もったかも知れない。
地面の上にもチャンと積っている
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/17)
|
理科年表(2005年版)に拠ると、日本で最も遅い「雪」は、網走と根室の1941年6月8日である。それから較べると、4月17日は随分「早い」と言える。因みに、札幌の最晩雪は1941年5月25日、大阪では1996年4月12日、九州で一番遅いのは長崎と厳原(いずはら:対馬市)の1982年4月9日である。
クリスマスローズの咲き終わった花の上にも雪が残っている
(写真クリックで拡大表示)
(2010/04/17)
|
今日は、例の
チャタテムシ幼虫のその後を掲載するつもりであった。しかし、記録的な晩雪が降ったので急遽変更した。雪は「我が家の庭の生き物たち」ではないが、植物が一緒に写っている(シュロとリュウノヒゲは初出)ので、まァ、御勘弁の程を。