カテゴリ:孤独な女
------------------------------ 地獄巡りをする女の話(by石井監督) ------------------------------ ★★★★☆(初主演で初ヌード。「花と蛇」の漫画監督色の和製フィルム・ノワール。 女性も見ておいて損はないよ。) 今回は、話の内容はおいておいて、女優と役柄について中心に触れることとします。 この映画の悲劇のヒロイン名美を演ずるのは夏川結衣さん。 女優さんの名前からして、なんだか爽やかで、繊細で・・というイメージですが、 実際は、それに「はかなげ」という印象が合わさります。 1994年のこの映画が、夏川さんの初主演となるわけですが、 キャンギャル出身の人でした。 映画出演のきっかけは、監督が知人より、「この人どう?」と 写真を見せられたことだそうです。 その写真は、監督が求めていた名美のイメージに近かったようで、 監督側からアプローチしたそうです。 しかし、彼女からは、「Vシネじゃなくって、ちゃんと映画館で上映するなら受けたい」 との条件があり、 監督の自腹で、上映するに至ったそうです。 ーー シナリオを初めて見たときの夏川さんの迷う姿が見えるようなんです。 (あらすじはここでは書きづらいので、別のところで見てくださいネ。) 役柄を通じて「地獄巡り」をすることになるんですから。。 しかも、初主演で初ヌードですよ。 (ちょっと見せるだけじゃないからね。) いくらオリジナリティが評価されている石井監督の作品といっても、 即断で「はいやります」とは言えなかったとおもうのです。 でも、当時彼女は、キャンギャル上がりで、ちゃんと女優をやっていくのかどうか の決断を迫られる時期だったとおもうのです。 そんな時に、そんじょそこらの映画監督でなく、 石井監督からオファーが来たのですから、 これは縁と知名度をあげるチャンスとおもって、えいやっと 決断されたとおもうのです。 (もし違っていたらごめんなさいね!) ーー 映画は、低予算ということで、説明をはぶきながら、 ラストシーンまでどんどん進みます。 時間の経過は約2年です。 映画の行間を読みこなすのは、お客さん側です。 ーー ラストシーン。 長まわしのシーンですが、一回撮りだそうです。 きっついシーンの連続ですが、ラストの朝が開けようとする空の色は、 特筆に値します。 そして、監督始め、映画制作者たちの疲れを吹き飛ばすかのように、 3匹の鳥が、カメラを横切る・・ この鳥たちは、この映画を緋閉じるかのようなアクセントを プレゼントしてくれたのでした。 偶然にも・・・そして必然だったのかも。。 ○映画の中の気になったところ 沢山ありすぎなんですが・・ ●女優魂。 女優って大変。 親が泣いちゃうもん。 (娘をこんな映画に出すことをOKしたのでしょうか? できあがってから、みたのでしょうか?切ない・・・) ●ウォーターベッドの音。 やらしさ全開。 ●マンガ読んでみたくなった。映像と比べてみたい。 ーー 年が開けました。2006年1月。 夏川結衣さんの、恐れを知らない女優魂にあやかって、 ものおじしない一年としましょう^^!!! では本年もどうぞよろしくお願い致します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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