カテゴリ:等身大の女
------------------------------ 山手線。乗って東京・神田歩き、 其の女。赤子孕み。心無心。 ------------------------------ ★★★☆☆(一青窈さんの人柄が露。長いプロモ映画風の感も。 ゆったりした雰囲気を楽しめる映画!) 一青窈さんは、デビュー以来、J-POPでも独特の楽曲で、 日本人を魅了している稀有なミュージシャンですネ。 歌詞や歌い方といい、一度聞こえたら誰だかすぐに分かるほど。 そんな彼女が、台湾人の映画監督侯孝賢さんに見初められ、 主演と相成った映画です。 この映画のコンセプトは、「小津安二郎」を記念した映画を作った。 というのが、宣伝文句でもありました。 (小津映画とくらべて、どうなんでしょうねー?) ーー 一青窈さん演ずる、陽子さんは、ひじょーにつかみ所の無い感じの女性です。 というより、登場人物についての情報が少なく、 わずかに語られるセリフから、 彼女がどういう人なのかを推測するしかないのです☆ 陽子さんは、生みの母が台湾人という設定らしく、 一青さん本人の背景とかぶる設定になっています。 監督は、一青さんに「そのまんまでいい」という演技指導で、 終始、リラックスして映画撮影は進行した模様です。 なので、陽子さんがどうの、という話しよりも、 陽子さんをはじめとし、登場人物すべてが、ゆんわりとした 陽だまりのような風景や屋内で、もそもそ動いている穏やかな気配が 観客にも伝染する映画になっています。 特に、この映画を楽しめてしまう人は、次の9つのうち 3つ以上当てはまる人です。 10の人はそれだけでいいかもしれません^^☆ 1 コーヒー好き 2 喫茶店好き 3 本が好き 4 古本屋が好き 5 地上を走る電車に乗るのが好き(特に各駅) 6 東京都内が好き 7 神田・御茶ノ水周辺が好き 8 都電のある風景が好き 9 雑誌「散歩の達人」が好き 10 一青窈さんが好き! (ちなみに、私は1、3、8がギリギリ当てはまるといったところでしょうか。) 陽子さん、ヒジョーにマイペースです。 仕事も恋愛感も将来展望もそうとう、マイペースです。 人、マイペースで生きられたらなんといいか! 陽子さん、自分に正直な人なんでしょうね。 「あなた、そんな調子で、子ども育てていけるの?」 って余計なおせっかいを感じつつ、 「あ、結婚はしないんだ」 ってさらりと上京した親に言えてしまう軽やかさ。 まいぺえすでいいんだ!! と、ほっとさせられる映画です^^。 シングルマザーがんばれえ! ーー 彼女の話は置いておいて、 ただただ、東京の下町の風景をブラウン調で映す映像はとってもきれいです。 ○映画の中のきになったところ。 ●車の動き。 コマ送りっぽくて気持ち悪い。 せっかくの映像が半減ですよ~ ●エンディング曲の音量 でけえよ。 本編音量が小さめだったから、急に一青さんの音楽『一思案』INで 度肝抜かれます。 えっつーか、これ、プロモ映画だった?って思っちゃう位、天邪鬼。 ●珈琲・コーヒー・こうひい。 珈琲好きのアンテナに引っかかってしまう映画。 おいしい珈琲は・・体にしみわたる・・・ 特に浅野さんが番頭をしている古本屋に運ばれてくる珈琲のうまそうなこと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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