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テーマ:ようこそ唐木の世界へ(249)
カテゴリ:木材豆知識
針葉樹と広葉樹
木材は大きく針葉樹と広葉樹に分けられます。針葉樹は広葉樹に比べると、木材を構成している細胞の種類が少ないため、組み合わせの変化が少なく、写真のように単純なのです。 木口面にみえる大きな穴は道菅で、水を根から枝へはこぶ役割を分担しています。道菅以外の大部分は、中空で非常に細長い繊維状の細胞です。これら木部繊維の丈夫な細胞壁が樹体を支えています。 針葉樹 広葉樹 さらに針葉樹材の例として黒松を、広葉樹の例としてミズナラをあげてみましょう。 クロマツ ミズナラ 放射断面の写真で、クロマツの場合写真の上下に向かって、淡色と濃色の帯が交互にあります。淡色の部分は一年の春から夏にかけて形成され(早材部)、濃色の帯の部分が夏の終わりにかけて形成された部分です(晩材部)。 熱帯の地域に産するアガチスなどの針葉樹では、マツ類のようにはっきりした年輪をもっていないこと、しかも耳慣れない名前をもつので、広葉樹と間違われることが少なくありません。 針葉樹と広葉樹の大きな違いのひとつは、針葉樹に、道菅がなく、広葉樹にはそれがあること。クロマツとミズナラを比べるとよくわかるように、広葉樹には上下の溝のような筋が走っているが、クロマツではそれが見えない。広葉樹にはその大きさに違いはあっても、このように筋、樹の縦軸方向に走る道菅の断面が必ず見られます。 木材の文献、とくに英文から翻訳したもののなかには、硬材あるいは軟材という言葉が、hardwoodあるいはsoftwoodに対応して出てくる事があります。 元来は、これは針葉樹材あるいは広葉樹材を意味する言葉であったのですが、まったくこのことを知らないで、堅い材あるいは軟らかい材と読んだ場合、極端な例ですが、針葉樹材のカラマツ、ベイマツは決して軟らかいとは思えないけどsoftwoodの部類に入り、世界で一番軽くて軟らかいバルサはhardwoodの部類に入ることになってしまう。それから考えるとhardwoodは広葉樹材、softwoodは針葉樹材と呼ぶべきでだそうです。 まだまだ木材について知らないことばかりで、少しずつですがいろいろな事を載せていきたいと思います。「そんなこと知ってるよ~」っていうこともあるかと思いますがお付き合いよろしくお願いします。 それから明日から 大阪美原の木材団地まつりに参加します!!お近くの方は遊びがてら来てくださいね~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/10/27 05:03:44 PM
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