キツツキの戯言

　現在手工品のチェロやバイオリンの多くは、内枠を基に作られています。
その内枠に６個のブロックをにかわ付けし、型紙にあわせ線を引きｃバウツ（真ん中）部分のブロックをけずって成形します。ここまでが前に書いたところまでです。
　この後は他のブロックの形は成形しないでまずはｃバウツの削ったブロックに横板になる薄い板をベンディングアイロン（板を曲げるためのアイロン）を使って型に合うように曲げます。
ここの横板を曲げるのが最も難しくて、バイオリンの製作教室初心者など苦労するところです。
バイオリンの場合力をいれすぎると折れてしまうこともよくあります。バイオリン属の横板のほとんどヨーロッパかえで（シュードプラタナス）でできており、良い材料ほど美しいフレーム（虎目）がでておりこれが木目に対してほぼ直角にでているので板をまげるということは、板を折るのと同じようなことをしていることになります。板を形に添うようにうまく曲げられたらにかわをつけて接着し固まるのをまちます。