つぶやき岩の秘密

Dec 7, 2008

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カテゴリ：音楽

mixiでちょっとNHK少年ドラマシリーズの話題がちょっと出てまして、それで思い出したんですが、「つぶやき岩の秘密」ってご存知ですか？

私はリアルタイムでは観てないんですけど、後年「少年ドラマシリーズ」の作品群がじゃんじゃんビデオ化された（とは言ってもマスターテープが残ってないとかで不完全な形のモノが多かったんですけど）時に貸しビデオ屋で借りて観ました。

そしたらコレがなかなか良かったんですよ～～～

まず、音楽がすばらしい。
樋口康雄さんという人が劇伴・主題歌ともに担当してるんですけど、これがカッコいい。
ドラマのオープニングでテーマがかかるんですけど、アレンジの違うパターンがいくつもあるんですよ。
エンディングで石川セリさんが歌う（これだけでもう凄いでしょ？）主題歌がかかりますが、これが実はテーマに歌詞をつけてフォークロック調にしたもの。
オープニングのアレンジはワウのかかったギターがチャカポコ鳴ってたりして、かなりファンキーかつミステリアスな感じなんですけど、エンディングはしっとりかつおどろおどろしい感じです。

で、樋口康雄さんって、作曲家としては「つぶやき岩」がほとんどデビュー作みたいな感じなんですけど、実は「ステージ１０１」では「ピコちゃん」って呼ばれていた天才キーボーディストにして、当時としては珍しいロックバンド「ザ・バロン」のアレンジャー兼バンドリーダーだったんですねぇ。

「ステージ１０１」ってご存知ですか？
私にとってはもうバイブルのような音楽番組なんですけど、でも当時はちょっと浮気をして裏番組の（何度も放送時間が変わってるんですけど、これは日曜日の夕方に放送していた時代のことですね）「好き！すき！魔女先生」を観たこともありました。

「好き！すき！魔女先生」は「つぶやき岩」では先生役で出てた菊容子さんが主役だったし、主題歌はミッチだったし、なんとなく今回のお題にもつながってます。

そんなわけでこんな曲をどうぞ。

遠い海の記憶/石川セリ

これは最終回の最後にかかったバージョンですね。イントロがすっごく長い。でもそこがすばらしい。

最初はアコースティックギターのコードストロークから始まるんですけど、ドラム・ベース・エレピ・ストリングス・フルート・ハープと加わっていって、盛り上がってきたところで、真打登場！という感じで石川セリのあの声が入ってくるんですよね。
最初からダブルトラックでちょっとコーラスがかかっているような感じも彼女の声に思いっきり合っててカッコいい。

そして、サウンドのカッコよさもさることながら歌詞もなかなか凄いです。

今だ、見つめておけ
君のふるさとを
その美しさの中の本当の姿を

ですからね。
一見美しく見えるふるさとの姿も、実はその底に醜いものを隠しているのではないか？

いつか大人になって
君は気づくだろう
あの輝く海が教えてくれたものが
なんだったのだろうと

う～～～む。
深い。

自然とかエコとかふるさととか。
あんまり無条件にいいものだとは思わないほうが良いです。

なぜ都市があるのか？
人間にとって自然とは実は都市なのではないか？

などと考えが広がっていく曲なのであります。

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おまけ
↓
好き！すき！魔女先生の主題歌