カテゴリ:インド・ボリビア
インドを旅してもう一つ必ず出会うのがこれ。
バクシーシ(喜捨)である。 依然根強く残るカーストに 苦しむハリジャンと呼ばれる一番下に属されてしまっている 人々は一生このカースト縛りから逃れる事が出来ず しかも世襲制の為自分の頑張りではどうする事も出来ない。 カーストのせいで仕事にも就けず、人間扱いもされず ただバクシーシをするしか 生きていく方法が無い。 シュラードと呼ばれる下位のカーストに (この人達は人がやりたくないと言われる仕事なら出来るらしい) その下の人間としての扱いをしてもらえないハリジャンの人々は 合わせるとインドの人口の80パーセントを占めると言う。 私は海外に行ってもよほどの事が無いと 小銭をせがまれても渡さないようにしているけど このしくみを聞くと喜捨せずにはいられなかった。 この暑さの中ぐったりした子供をつれたお母さんが 「バクシーシ、バクシーシ」と 言って来ると同じ女として耐えられなかった。 あまり目立って渡すと身動きが取れなくなるほど 囲まれてしまうのでバスに乗り込む際に 目立たないように渡す。 向こうも生活がかかっているので 1度で諦めない。何度ももう一度バクシーシと 言って来る。 ツアーの中には 「子供は小道具だな。」 なんていう方もいたけど小道具でもいいじゃない。 それで今日この一家が食事出来るなら・・・。 この喜捨についてはみなさんいろいろ考えをお持ちだと思う。 私の考えはインドにおいては出来る限り喜捨しようと思った。 私の自己満足かもしれない。けど自分ではどうする事も出来ない 定めを背負った人々が1回の食事が出来るならそれで良しと思った。 南アフリカのアパルトヘイトにも愕然としたが 世界にはなんと不条理なしくみが罷り通っているのだろう。 ほんと私が自由に世界を旅行出来たり、 学校で学んで来たり働く事が出来たり3度の食事にありつけるのは ただ単に日本という国に生まれただけと言う事を 思わずにはいられない。 ちなみに日本人もインドやネパールのヒンドゥーではジャパニという カーストの階層になるらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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