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カテゴリ:震災:心のケア
米国のサイコセラピストの友人であるMakiさんの記事第3弾を全部転載します。
第1弾の記事「[震災:心のケア] 震災後の子供の心のケアについて(全文転載)」 第2弾の記事「[震災:心のケア] グリーフ・セラピー ~悲しみから立ち直るために~ (全文転載)」 記事一覧は「震災:心のケア」カテゴリでもご覧になれます。 今回は Safety Blanket という概念についてです。 日本語で直訳すると「安全毛布」という所でしょうか。 文意を損なわない程度に、改行等を編集しています。 また、ブログ管理人で重要と思った所は赤い太字にしています。 お読みいただければ幸いです。 ■転載ここから------------------------------------ セイフティ・ブランケット (Safety Blanket) (更新時間 2011年03月25日09:24) 地震発生から2週間が経ちました。 まだまだ各地で余震がありますし、原発の影響で、野菜や水などの食料品にまで影響が出始め、 大人も子供も緊張感で張り詰めた日々が続いていますね。 今日はセイフティ・ブランケットについてです。 セイフティ・ブランケットとは、スヌーピーに出てくるライナスがいつも持っている セキュリティ・ブランケット(安心毛布)と同意です。 何かひとつ、赤ちゃんや子供にとって大切で、安心感を与え、不安を軽減させてくれるものをぜひ見つけてください。 元々は赤ちゃんや子供をくるんと包む柔らかくて肌触りのいいブランケット(毛布やタオルケット)が、 子供たちに安心感を与え、不安感を取り除いてくれることから「ブランケット」を総称として使っていますが、 実際はブランケットのほか、タオル、ぬいぐるみ、おもちゃ等、 子供にとって不安を減らしてくれるものなら何でも大丈夫です。 お子さんが特に気に入ってるもの、手に握って離さないものが、 そのお子さんにとってはセイフティ・ブランケットになり得ると思います。 お子さんが精神的に少し不安定な感じがするときは、家にいるときだけでなく、 寝るとき、外出するとき、いつでもそのお子さんにとってのセイフティ・ブランケットを そばに置いておくようにしてください。 保育園や幼稚園、小学校に行くから、お買い物に行くから、置いていきなさいというのは、 不安症のある子供にとっては酷な話です。 ぬいぐるみやおもちゃであっても、その子にとっては精神的な安定に必要なものであって、 遊ぶためのおもちゃではない場合、学校の先生と話をして、理解を得てください。 例えば、アメリカでは親と離れて1人で学校に来ることに過剰な不安を示す分離不安症の子供が、 全身を大きなブランケットに包まれたまま登校して、 校門の辺りで親に見送られながら、泣きながら教室に入るような場面が時々あります。 1日中、ブランケットに包まれたまま授業を受ける子もいます。 友達や先生との話に夢中になって、不安感が取り除かれ、 いつの間にかブランケットから飛び出して、大丈夫な子もいます。 とにかく、子供が安心できるものを、無理に取り上げることなくそばに置いておくことが大切です。 もちろん子供だけではなく、大人でも、こういう非常時は特に、 常に何か自分に安心感を与えてくれるものをひとつ決め、 身近にいつも持っておいて、不安感を感じたときに、見たり、触ったりして自分の気持ちを落ち着かせることは大切です。 さすがに外出するときに大きなブランケットというわけにはいかないでしょうが、 肌触りのいいタオル、ストレスボール(握ったり揉んだりすることでストレスを発散するための柔らかいボール)などの 実際に触って安心感を得られるものや、写真や想い出の品など見ることによって 精神的に安心感を得られるものなど、自分にとってベストなものを選択してください。 少しでも心穏やかに過ごせる時間が増えていきますように。 ■転載ここまで------------------------------------ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/03/25 10:20:47 PM
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