静かなるドン 1~101巻まで読んでの感想。
数年前 文庫版を16巻あたりまで持っていて、
続きが読みたくなり、今回 まとめて 全巻購入することにしました。
私はね、
全ての物事において 平等な視線で 接しますけど、
今回ちょっと あることに 怒りが有ります。
まあ、 怒りってほどでは無いけど、それに近いというか。。。
静かなるドン ヤクザ漫画の 部類に当たるんですね。
そう・・・
どうして103巻まで売っているのに、101巻までしか、まだ手に入っていないかというと。。。
どうやら 静かなるドンを 置かない書店が多いようなのです。
小さい書店は 単に 置いていないだけかと思ったのですが、
大手の書店に1冊もなく、
そこでは、お客さん用の 在庫の検索パソコンがあり、全巻1冊も無い。
最新刊すらないのです。
そこで、近隣の 他店舗(5店舗ほどある)に ないものかと、カウンターで調べてもらうと。。。
全店 置いていないんです。
廃盤ってわけでもなく、 3日後には 最新刊が出るはずなのに。
そこで、 感じたのは
ああ・・・ ヤクザの本だから置いていないのかなと。
そうとしか 思えませんでした。
たしかに 暴力団おことわりとか 規制は厳しいですよね。
世間の手前 仕方が無いと思った。
でもね、静かなるドン ヤクザですけど 半分 堅気なんですけど・・・
しかも、堅気の話が 面白い。
笑って の 面白い というわけではなく 総合的に面白いのです。
ネタバレに なるので 読みたくない人は読まないでくださいね。
まず 主人公の近藤静也は、なりたくないのに ヤクザの親分になってしまった。
その時点で 普通のサラリーマンでもあります。
サラリーマンとヤクザの 2足のわらじ的な話ですが、それ以上の話でもあります。
「会社・組織」の話
サラリーマン 特有の 上下関係が書かれている。
部下は上司には逆らってはいけない。という、硬い考え。
今の若い子には考えにくいような、
一昔前の 構図があります。
今の子は 上司に言われたら 辞めてしまうでしょう。
社長 部長 チーフ その下
仲が良い 仕事のメンバー
「サラリーマン」 という 言葉 そのもの。
今は 古いイメージもあるけど、今でも 社会の半分以上は こんな感じだと思います。
世間は目を反らしたいでしょう。
ここにでる社長は相当 懲りないタイプの人間ですが、実際良くありがちな話で そういった人の代表で書かれているのでは?
裏で 支えている奥さんがすごいよ。
得な人間と、いつまでたっても得にならない、何かあれば地方組みと。
私は 部長さんが 好きですね。
ナナちゃんも好きかな。
「恋愛話」
秋野さんとの話です。
秋野さんが すごく 真の通った人で、誰に対しても 上手に対応できる。
静也の母にも、強くもいけるし、
静也にも やさしく、時にだます事もできて、すごい人物。
恋愛の方も 目を離せません。
「ヤクザの話」
静也が本当に切れる ということは 結局なく、
ほとんどが 周りの抗争。
それを 上手に抗争が起きないようにしている。
人さらい、暴行 もでてきますが、
人の殺され方は 痛いものがあるけど、
北斗の拳とか、デスノートとかのほうが よっぽど残忍じゃない?
他にも ホラーとか 残虐物は たくさんあるわけで、
ただ ヤクザ ってだけで、
この本を 書店に並べない というのは 因果関係が おかしい。って思う。
すると ごくせん とかも 置いていないのか?
私は 古本屋しか よらないので あまり気にも留めていませんが、
書店に 置かないにしても、 もう少し 内容を確認して 置かない処置をしてほしいと思いました。
物語そのものに 悪 は感じられません。
世の中そのものだよ。
と、思います。
龍宝なんかが 主人公だったら 本当にヤクザ漫画になりそうだけど。
まあ、100冊もでているので そろえるのも 読むのも困難ですけどね。
恋愛好きであれば オススメだし、
中間管理職の辛さなんかも 書かれていて 通じる人には同情にもなるし。
是非よんでほしいと思います。
世間に対する 視野が狭い人には オススメできません。
ちなみに 私は ひでちゃんで、知ったくちです。