世界大不同　　　

夜にはちょっとした事件がありました。街のインターネットカフェでメールチェックをしていると隣の席に座った人が突然「コンバンワ」と声をかけてきました。心の中で　またか～　とうんざりしながら　あれ、でも「コニチワ」じゃないな、と思い警戒心たっぷりの目でそちらを見ると…　

「ワタシハ、アイチバンパクのチュニジア館でロクロをマワシテイマシタ」というではありませんか！びっくり！！その人はナブール出身の陶磁器の職人だったのです。確かにチュニジア館でロクロをまわしている男性はいたのは覚えています。まさかナブールのインターネットカフェで隣の席になるなんて。



彼はアラビア、ドイツ、フランス語がわかるようなのですが私はそのどれも全くわからず、彼の知っている日本語でなんとかコミュニケーションをとりました。３ヶ月の滞在のみで正規の勉強なくしてこれだけ話せるなんて、と感心しました。

彼には日本滞在中に知り合った日本人の彼女がおり、一生懸命日本語の勉強をしているそうです。とはいっても日本語の教材などあるわけがなく、毎日インターネットカフェに通って日本語のローマ字表記がある日本語とアラビア語のつい表記のものをプリントアウトして、それを暗記するという地道な努力をしているよう。

彼にとって私は帰国依頼初めて会う日本人ということで、とてもうれしいといっていました。明日は彼の工房に連れて行ってくれるそうです。


本当にまさか！と思えるような出会いでした。