運は、そばにいる人に移る
松下幸之助は、社員の採用基準を、次の2つに決めていたという。(1)優秀であるか?(2)運が強い実例をもっているか?優秀な人間を採用することは大事だが、そんな社員ばかりでは、うまくいかない。頭でっかちになってしまうからだ。そこで松下幸之助が考えたのは、何であれ、運の強い人間を採ることだったという。それも強運の実例を聞いたというのだ。たしかに「私は運が強いと思います」というだけでは、信用しようがない。そこで実例をあげさせたのだろうが、実例のない人は、とっさにつくるわけにはいかない。実にすばらしい採用法だと思う。私は、運の強い実例をいくつももっているが、あなたはどうだろうか?「宝くじに当たった」というのでもいいが、ふだんから実例をつくっておくと、意外なことに、とてもトクをする。誰でも、運の強い人を、そばに置きたがるからなのだ。この考え方は、運命論からいうと--•(1) 運は、そばにいる人に移る•(2) 運の強い人によって、運の弱さが消えるこういうことになる。一番わかりやすい例でいえば、運の強い人の運転する車に乗っていれば、危機一髪のときでも、助かることになるだろう。あなたのそばの、運のいい人を見つけよう。