「面白そう」と思う心が「面白さ」を生む
昨年の10月初めの頃でしょうか、TBSの「新知識階級クマグス」という深夜番組から電話があり、口説きの専門家として出演していただけないかとのこと。その番組を見たことがなかったので、とりあえず面白そうなので、見てから連絡する、ということで電話を切ったのでした。これがきっかけとなって、この番組には何度も出演することになったのですが、驚いたことに、「クマグスを見た」という人からずいぶん連絡があり、また口説き本を増刷する、リメイク本をつくる、新しく書き下ろしてほしい、という依頼まできています。それだけではありません。同時に出演した合コンの女王、水谷舞さんとも親しくなり、一緒に組んで何か仕事をしようか、という話にまでなってしまいました。恐らくまだ別の話が持ち込まれるかもしれません。私がここでいいたいのは、「面白そう」と思ったらすぐ行動に移す、という決心です。その行動が、面白い人生を演出してくれるのです。かりに「口説き番組なんてアホらしい」と思って断ったら、その後の面白いことは、何も生まれなかったのです。そしてなお、ここがいいたいのですが、私が行動を起こしたことで、水谷舞さんという1人の女性の考えにまで、影響を与えたということです。これは彼女にかぎらず、誰の場合でも同じであって、自分の行動は必ず他人に影響を及ぼすものです。そして、この影響力の大きい人ほど、有名になるなど、有利で大きな存在になっていくことでしょう。いま人気の坂本龍馬という男は、丁度そんなタイプだったと思われます。一介の土佐浪人でしたが、彼が行動を起こすことで、最初は少しずつ他人に影響を与え、遂には天下を動かすほどの影響力をもつに至ったのです。その龍馬は多分、最初は「面白そう」というところから、始めたのではないでしょうか?大阪が面白そう、江戸が面白そう、外国が面白そう・・・・と、考えたら、即座に行動に移したようです。すると、まだ誰も考えつかない時期に行動を起こすのですから、当然注目されます。注目されれば、その存在は益々大きくなり、影響力も強まるのです。あなたもぜひ、どんなことでも「面白そう」と最初に思ってください。それが自分を大きくする第一歩なのです。「つまらない仕事だ」と、いい加減にしないことです。つまらなくても、面白くして見せる、という心構えをもつことで、多分あなたの運命は、劇的に面白い人生に変わっていくと、私は思うのです。