とんだ会長をもってしまったNHK
NHKの新会長になった籾井勝人とは、一体何者なのか? これまで名前も聞いたことのないような人物が会長に推されるや、記者会見でとうとうと慰安婦問題をしゃべりはじめた。おまけにオランダの「飾り窓の女」の話まで出して、記者団の顰蹙(ひんしゅく)を買うや、あわてて談話を取り消した。その後各方面から批判されると、今度はNHKの全職員に詫び状を出している。こんなトップがいるものだろうか?本当なら全職員に、会長としての抱負を語り「一緒にがんばろう」と語るべきなのに、最初からペコペコ頭を下げたのでは、誰ひとりこの会長についていこう、という職員はいないだろう。ここは周囲から慰留されたとしても、自分の意思で辞めるべきだった、と思うのは、私だけだろうか? もう職員は「飾り窓会長」として、心の中でバカにするだけだろう。まさにお飾り会長であり、スタートから窓際に座らされた会長だ。一体この人物はどんな経歴をもっているのだろうか? 恐らく多くの視聴者は私と同じで、ほとんど知らないのではあるまいか? マスコミによると、三井物産の副社長から、日本ユニシスの特別顧問に転じた人物、となっている。経歴はわかったが、どういう業績をあげた人物なのか、まったくわからないというより、全然業績がないのだ。つまりこれまでトップとして、多くの人々に知られる識見もエピソードもない。NHKもなめられたものだ。少なくともこれまでは、それなりの有名経営者が会長についていたが、今回は二流の経歴しかもっていない人物が会長になった。やはり力のない人物は、視野が狭く、いっていいことと悪いことの区別もつかなかった。職員のあきらめ顔が目に見えるようだ。