天才少年少女たちに任せよう
このところ、日本のスポーツ界は若者たちの大活躍でにぎわっている。ヤンキースでまだ負けなしの田中将大投手、それに世界のベスト10寸前まで上ってきたプロテニスの錦織圭選手。どちらにしても楽しみな20代の選手だ。これに対して10代の少年少女たちも負けていない。今週行なわれたプロゴルフのバンテリンレディースオープンで、15歳の高校1年生のアマチュア少女が優勝を飾った。勝みなみというアマ選手だが、これは女子プロゴルフ始まって以来の最年少記録だ。卓球女子ペアを組みドイツ、スペイン両オープンで優勝した平野美宇、伊藤美誠の両選手は、まだ13歳だ。福原愛を凌ぐほどの活躍ぶりだが、こういった10代での経験は、さらに大きな結実を生むだろう。スキージャンプでW杯2連勝を飾った高梨沙羅もまだ、17歳と若い。オリンピックでは惜しくもメダルを逃したが、まだ4年後に期待を残している。男子の10代にも世界的な逸材が潜んでいる。サッカーでは久保建英が12歳で、スペインのバルセロナ下部組織に入団している。すでに天才少年として、あちらでは有名になっているらしい。野球でも13歳の伊藤英二投手がリトルリーグで完全試合をしているし、14歳の清宮幸太郎選手は、160メートルの場外弾を打ったという。いずれも来たるべき東京オリンピック有望選手として、大注目の的となっている。スポーツは、これら天才少年少女たちの大活躍に任せられるだろう。他の分野でも優秀な若手が現れてくるに違いない。そう考えると、日本もこの先、まだまだ楽しみな国になるのではなかろうか?