頭の体操にもなる川柳つくり
第一生命の「サラリーマン川柳コンクール」は毎年、ついつい見て笑ってしまう。今年のトップは「うちの嫁 後ろ姿は フナッシー」だが、これは人気ゆるキャラを知らなくては、面白みを感じられない。むしろ2位以下のほうが面白い。(2)もの忘れ べんりな言葉 「あれ」と「それ」(3)妻不機嫌 お米と味噌汁「お・か・ず・な・し」(4)帰宅して うがい 手洗い 皿洗い(5)おもてなし 受けてみたいが あてもなし(6)「イイネ」には、「どうでもイイネ」が 約五割(7)やられたら やり返せるのは ドラマだけ(8)「オレオレ」に 爺ちゃん一喝 「無礼者!」(9)いつやるの? 聞けば言い訳 倍返し(10)わんこより 安い飯代 ワンコイン27回目の今年は、前年より3115句も多い3万3605句が寄せられたという。これはテレビドラマなどで、流行語がたくさん生まれたので、つくりやすかったから、と分析されている。たしかに「じぇじぇじぇ」「倍返し」「おもてなし」「今でしょ」「アベノミクス」など、例年より面白い流行語がはやった年でもあった。それに対し今年はいまのところ不作だ。「STAP細胞」葛西選手の「レジェンド」の2つしかない。そうなると、次の「サラリーマン川柳」は下がるかもしれない。それにしても、毎年サラリーマンの悲哀を感じさせる句が多いもが特徴だが、100選の中には「玄関で 出迎えるのは ルンバだけ」という傑作(?)もある。あなたもたまには投稿してみてはどうか? ただし、うっかり妻の悪いところを川柳にして、不機嫌になる句だけはやめておこう。