いばっていたツケが回ってきた
このところ「新聞」の話題がふえてきた。1つには朝日新聞が「慰安婦報道は誤報だった」といいながら、まったく謝罪しないという不思議な姿勢を示した点にある。またこの慰安婦問題は、産経新聞の入念な取材によって、朝日新聞が「知らぬ存ぜぬ」を押し通すことができなくなったことも、大きな話題となった。さらに9月には、福島第一原発事故をめぐって、吉田昌郎元所長(故人)の調書が公開される。これも朝日新聞と産経新聞の正反対の発言報道の、どちらが正しいかが判定されることになりそうだ。多分、産経のほうが正しいだろうが、朝日が誤報を認めることはないだろう。私はかつて、某新聞の誤報について、その社の社会部長と1対1で会ったことがあった。こちらは「女性自身」編集長の立場として訂正を求めたのだったが、驚いたことに、最初から傲慢な態度で「録音とノートは禁止する」と、マスコミにあるまじき発言だった。つまりは証拠いん滅で、私が雑誌に書けないように威嚇したのだ。新聞社の実態を見た思いだったが、現在の新聞の衰退ぶりを見ると「なるべくしてなった」の感が強い。若者が新聞離れしたのも東大生が朝日新聞に入らないのも、もしかすると、活字離れだけでなく、なんとなくうさん臭さを感じているからではあるまいか?今月の「WiLL」は「朝日新聞の『従軍慰安婦』は史上最悪の大誤報だった」の大特集を組んでおり、「週刊文春」も「週刊新潮」も朝日追求記事が大きく鋭い。ここまで朝日のレベルが落ちると、新聞の将来は暗いどころか、危ういといわざるをえない。近頃また再燃しているが、毎日新聞が危ないという話もある。ソフトバンクが狙っているという記事も雑誌に出てきたが、ここ数年で新聞業界は激変するかもしれない。