ヘリコプター体験記
某日、東京新木場ヘリポートからヘリコプターに乗り、東京上空を回った。人によっては怖いと思うかもしれないが、バブル華やかなりし頃は、ゴルフ場の往復をヘリのサービスをする豪華なクラブもあった。あるとき私は西武系列のゴルフ場でプレーしていた。忘れもしないその13番ホールで、しばらく待たされたのだ。前にプレーしている組はいないので不審に思ったところ、堤義明会長がくるという。それは面白いと思っていたところ、なんと東京からヘリでやってきたのだ。フェアウェイに降り立って、2打地点からグリーンに向かい、18番を終えると、そのままヘリに乗ってさっと帰ってしまったのだ。だからまったく顔もプレイぶりも見ることができなかった。同組のメンバーは、堤氏の悪口ばかりだったが、私は財界人の一面を見た思いで、興味を抱いてしまった。そんな思い出があったので、ヘリに乗りませんかと誘われたとき、大喜びだった。実際乗ってみると、怖いという気持ちはまったく起こらず、タクシーより安全ではないかと思ってしまった。実際乗った時間は15分くらいなのだが、操縦士から「30分くらいに感じますよ」といわれた通り、意外に長く感じてしまった。初体験としては、15分くらいで丁度いいのではあるまいか?ひとつだけ感想をいうと、上から見る皇居は予想外に狭いと感じたことだ。これはほかの体験者もいっていた。戦争中、米軍機が攻撃しようと思ったら、正確に皇居を銃撃できたろう。高々度を飛ぶ飛行機からではわからないが、ヘリのように低空を飛ぶと、また違った目で東京が見えるものだ。