パクリ大賞を差し上げたい
もうそろそろ佐野研二郎氏は、自分から東京五輪のエンブレムデザインを、引き下げたらどうなのだろうか?いまやSTAP疑惑の小保方晴子さんと同列に論じられるこの問題は、ますます広がりを見せている。なにしろ「週刊文春」も「週刊新潮」も、出来レースの疑いまでもち出してしるのだ。盗作側から法的手段を取られると、刑事罰になるという。そんなデザインでは日本人全員が困るのだ。サントリーのトートバッグ「BEACH」は、どう見てもそっくりだし、東山植物園のマークも、コスタリカ国立博物園のマークと瓜二つだ。恐らくネット上では、まだまだそっくりさんが探し出されるかもしれない。もともとデザイン界は盗作がまかり通っている世界であり、その上師弟関係が根強い。というのも弟子がつくったものを、師匠の作品にすることなど当たり前なのだ。今回も佐野氏の上には、超有名な佐藤可士和氏がいる。同じ芸術でも、師弟関係がつながっていない小説家の分野があるが、このデザイン業界は書道界そっくりだ。上からの引きがあれば、いくらでも出世できる。サントリーのトートバッグのデザインは、本人も引き下げたが、1つを盗作と認めた以上、ほかの類似作品を「盗作ではない」というのはむずかしいのではあるまいか? 東京五輪組織委員会は「問題なし」といってしまったが、このまま済むとは、到底思えない。佐野氏本人が取り下げることで、とりあえずパクリ騒動の鎮静化を図るしか方法はないのではあるまいか?それにしても、どの作品も本物によく似ている。そっくりだ。パクリ大賞を差し上げてもいいくらいだと思う。