在宅勤務は果していいか悪いか?
これからの日本人は独身(ソロ)になっていくといわれる。結婚が減り、高齢者が亡くなっていくと、当然のことながら家族、家庭が消えていくことになる。少子社会の恐ろしさは、若者が減って働き手が少なくなるだけではない。独身者ばかりになると交際も減っていき、人間性が失われていくことにもなるのだ。ところがもっと恐ろしい社会になりそうだ。政府が生産性革命を掲げ出したからだ。この生産性革命のトップはテレワークの導入だという。勤務先で働く必要はない。自宅でもどこでも好きなところで働こうというのだ。いわゆる在宅勤務だが、このプラスは働く側の人間にとっては非常に大きい。特に子育て中の夫婦にとって働きやすいし、また会社側もベテランをしっかりつなぎとめておけるだけに悪くないのだ。さらに会社側としては、むやみに大きな社屋が必要でなくなり、それも大きなプラスになる。一見すると労使共に大歓迎なのだが、ここで大事なことは、社内立ち話、飲み会、あるいは男女交際などがなくなるため、人間らしさが失われてしまうという。さらにコミュニケーションがなくなれば、働こうという気概が失われて、最終的には、働く気、遊ぶ気、出かける気がすべて失われ、沈滞した社会になると指摘されている。たしかに私たち人間には「群れる」という大切な行動がある。それが少しずつなくなると、ソロ社会に順応するタイプと、順応しないタイプの2つに分かれるかもしれない。それはどの程度、テレワーク企業が拡大するかで決まるだろうが、私たちも働きやすくなるのか、働きにくくなるのか、時間をかけないと正しい解答の出ない社会になってきた。--------------------------------------------櫻井秀勲の音声コラム『文壇爺の文豪日記』音声プラットフォームアプリ「Himalaya」第0回~第9回 公開中!--------------------------------------------太宰治、五味康祐、松本清張……ここで初めて明かされる、大文豪の知られざるエピソードの数々。あの名著はこうして生み出された!?編集者だからこそ語れる、文豪や出版業界の裏話が続々登場!--------------------------------------------櫻井秀勲新刊『「適職」に出会う5つのルール』好評発売中!--------------------------------------------NGな会社の見極め方から、仕事の将来性まで、あらゆる視点で適職の見つけ方を解説!将来に意識を向けるきっかけともなる一冊。高校生、大学生の方にもおすすめです。早稲田運命学研究会男と女の深層心理学講座著者になりたい!実践塾櫻井秀勲の「小説家養成講座」<週末書斎勉強会> 櫻井秀勲のリーダーになるための「着眼と発想力」櫻井秀勲Facebook