iDeCoという個人型拠出年金が
「あなたって定年後、なにして働くの?」という妻からの問いかけが流行ってきているという。新聞や週刊誌などに「人生100年時代」という言葉が、当たり前のように出はじめてきたからだ。現在の100歳以上の人口は67,824人だという。この20年間で6、7倍までにふえたというからすごい! 総人口は減りつづけていくというのに、高齢者だけはふえつづけていくのだ。それもこの高齢者たちは、以前と違って元気なのだ。現在の最高齢者は116歳の都千代さんだが、元気いっぱいだという。そうなってくると、一般人も人生100歳時代を、本気で考えなくてはならないようだ。それも100歳まで生きなくても、80歳、90歳で働く仕事を真剣に考えていないと、飢え死にするかもしれない。この妻の問いかけは何気ないようで、実は非常に深い意味をもっている。1つは「定年」とは単に1つの区切り言葉であって、それ以後働かなくてよい、という言葉ではなくなった、ということなのだ。もう1つは人生の定年とは、1人ひとり違ってきたということであり、60歳とか65歳を指すものではない。さらにもう1つ加えるなら、定年とはいま働いている会社の定義であって、従業員の人生とは何の関係もない、ということなのだ。「うちは60歳がお引き取りの年齢なので、これでお別れですよ」といわれたに過ぎない。この意味をよく知っているのが、妻という存在なのではあるまいか? そうだとすれば、次に働く仕事を、早くから考えておかなければなるまい。昨年の1月から法改正があって「確定拠出年金」という制度ができた。通称iDeCo(イデコ)と呼ばれる企業と個人の制度だが、妻からの問いかけのある前に、せめてこういう制度があることを、しっかり知っておこうではないか?きずな出版のライター養成講座櫻井秀勲 著『子どもの運命は14歳で決まる!』オンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」早稲田運命学研究会櫻井秀勲 音声コラム『文壇爺の文豪日記』櫻井秀勲Facebook