ネガティブ派とポジティブ派が両立
安倍晋三元首相の国葬も、何とか無事に終了したが、これほど騒がれたのも、ネット時代だからだろう。これからの時代は、何をするにしても「ネガティブ族」の存在と戦わなければならない。しかし、いつの時代にもポジティブ派はいるもので、20~30代の有志が中心となって始めた「安倍元首相デジタル献花プロジェクト」では、9月26日現在で、15万人を超えたという。国葬当日の会葬者も予想をはるかにオーバーして、献花できなかった人も相当多かった。日本人の今後を占う一石といえるだろう。ネット時代は誰でも物事を、遠慮なくいえるようになった。これまでは有識者と有名人、タレントによって意見が集約されてきた。無名人は意見をいいたくても、どこにいっていいのかわからなかったのだ。ところがネット時代が深化してくると、面白ければ無名人の意見も取り上げられる時代になってきたのだ。しかし、そこに取り上げられるには、激しい論調でなければむずかしい。そこで最初は「反対!」といっていたものが「殺せ!」「潰せ!」という、もっとも過激な投書や論調が取り上げられるようになったのだ。いまや「反対」票など見向きもされない。食べもの屋でも「おいしくない」が「まずい!」となり「くそみたいな食いもの」から「やめろ」「潰せ!」になっていく。私の学生時代に戻ったようだ。1950年頃の極左学生は、竹の先にナイフを入れて、肩をそびやかして歩いていた。これで警官と戦い、名を挙げた全学連の闘士もいた。次に再び学生が立ち上がったのが、東大紛争だった。このときも日本政治体制を否定する学生が多かった。これ以後、ネガティブ派は影を潜めたが、今回は久しぶりに高齢になって、姿を現した人たちもいる。これを機に、現体制を崩そうとする中高年も出てくることだろう。いわば東大紛争が宗教紛争、安倍紛争になるようなものだ。当分、この揺れはつづくのではあるまいか。☆★櫻井秀勲最新刊★☆櫻井秀勲 著『70代がいちばん楽しい生き方のコツ』 ☆チャンネル登録者数1万人突破!!!☆▼櫻井秀勲YouTubeチャンネルはこちら▼YouTubeチャンネル「櫻井秀勲の書斎」▼櫻井秀勲のオンラインサロン☆▼DMMオンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」▼Facebookもやってます!▼櫻井秀勲Facebook【櫻井秀勲の好評既刊】櫻井秀勲 著『20代の人生戦略 運をつかめる人は何をしているのか』櫻井秀勲 著『それでも運命は変えられる! 開運大全』櫻井秀勲 著『70歳からのボケない生き方』櫻井秀勲 著『70歳からの人生の整え方』