「水盥」の置き物の壺の使い方
古い話だが、私の自宅書斎には、20年ほど前に京都嵐山の中腹で手に入れた水盥(みずたらい)の置き物がある。その年の紅葉は色づきが淡く、京都の寺院の名所でも、見物客がそれほど多くなかった。このとき友人が、嵐山の中腹にドライブしてみよう、と提案してくれたのだ。このとき私は、約100メートルくらい登っていくにつれて、紅葉の色づきが美しく、濃くなっていくことを知ったのだ。といっても、この山の高さは400メートルあるかないかだが、それでも色づきが違っていくのが、物珍しかったのを覚えている。このときある寺で、置きものを100点ほど展示しており、売ってもくれるという。私はこのとき、珍しい水盥の置き物を手に入れたのだ。面白かったのは、たくさんの置き物が並ぶ中で、寺側が別室に「ベスト3」を置いてあり、のちほど公開するというのだ。こういう遊び的な陶磁器の展示方法は珍しいというか、鑑識眼を試されるようで、胸が高鳴ったが、なんと! 私が選んだ1点の壺がトップだったのだ。これには京都の先斗(ぽんと)町(ちょう)のお茶屋の息子の友人も、思わず拍手してくれたが、できればいまは、この壺で金魚を飼ってみたいと思っている。いや、おたまじゃくしでもいいし、メダカでもいい。近頃ではヒーターやエアなしで飼える、ベタという熱帯魚もいるそうな。そういえば私が子どもの頃は、縁側か石段の脇に、メダカや小さな亀を飼っている家庭が多かったが、現在の犬や猫の代わりになっていたのかもしれない。☆★櫻井秀勲最新刊★☆櫻井秀勲 著『70代がいちばん楽しい生き方のコツ』 ☆チャンネル登録者数1万3千人突破!!!☆▼櫻井秀勲YouTubeチャンネルはこちら▼YouTubeチャンネル「櫻井秀勲の書斎」▼櫻井秀勲のオンラインサロン☆▼DMMオンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」▼Facebookもやってます!▼櫻井秀勲Facebook【櫻井秀勲の好評既刊】櫻井秀勲 著『20代の人生戦略 運をつかめる人は何をしているのか』櫻井秀勲 著『それでも運命は変えられる! 開運大全』櫻井秀勲 著『70歳からのボケない生き方』櫻井秀勲 著『70歳からの人生の整え方』