作家より広がりの大きい立場 =女性の理事ばかりふやして、肝心の体育会系は?=
私はたった1回だけ、作家の林真理子さんと2人きりになったことがある。いまから30年ほど前のことだが、地方に講演に行って、出番を待っていたときだった。突然、主催者側が「ご一緒させていただけませんか」と、林さんを連れて来たのだ。その部屋は和室だったが、あまりの突然に、私はあわてて正座し直したのだが、林さんは脚を2本投げ出し、私のほうを見向きもしなかった。これはご機嫌が悪いな、と思ったものの、私の主宰する女性誌で連載していただいたこともあり、そのお礼もいったほうがいいので、機会を伺ったが、まったく私の顔を見ようともしない。さすがに私も「ムカッ」としたが、彼女は私の目の前に脚を2本、投げ出しているだけだ。これで主催者が私を迎えに来るまで、暗い時間がつづいてしまった。あとから考えると、私もすばやく名刺を差し出して、お礼をいうべきだと思ったが、こういうケースは初めてだったので、口を開こうにも開けなかったのだ。つい先頃、日本大学で大麻と覚醒剤問題が持ち上がり、記者会見の模様が不評だった。私もテレビで見ていたが、何となく講演会に「あの日」を思い起こしてしまったのだ。ある意味でいえば、そっくりだった。この人は笑顔になることがあるのだろうか、と思ってしまったのだ。作家と編集者、作家と出版社という関係ならば、作家本位でいいのだが、大学の理事長という立場であれば、もう少し頭を上げ下げしたり、顔色を動かしてもいいのでは?今回の記者会見だけでも、林真理子さんの価値は相当下がったのではあるまいか。いや、それより日大理事長という立場の価値が下がるのは、あまり望ましくない気がする。「体育会系については、うとくて……」と弁明したが、どの部門にうとくないのか? それこそ体育会系の再建のために、呼ばれたのではなかったか? ☆★櫻井秀勲最新刊★☆櫻井秀勲 著『100歳人生を生きる! 92歳、本日も絶好調!!』 ☆チャンネル登録者数1万3千人突破!!!☆▼櫻井秀勲YouTubeチャンネルはこちら▼YouTubeチャンネル「櫻井秀勲の書斎」▼櫻井秀勲のオンラインサロン☆▼DMMオンラインサロン「櫻井秀勲のすべて」▼Facebookもやってます!▼櫻井秀勲Facebook【櫻井秀勲の好評既刊】櫻井秀勲 著『70代がいちばん楽しい生き方のコツ』櫻井秀勲 著『20代の人生戦略 運をつかめる人は何をしているのか』櫻井秀勲 著『それでも運命は変えられる! 開運大全』櫻井秀勲 著『70歳からのボケない生き方』櫻井秀勲 著『70歳からの人生の整え方』