カテゴリ:あいあん★どーる an irondoll
会社の同じ部署で、テキパキ仕事をしていた後輩の女の子。
いつも笑顔で、明るくて、頑張り屋さんだった彼女が、 ストレスから身体を壊して、今、長いながい休暇中です。 その彼女が、今日、 ロッカーやデスクに置いたままだった私物を取りに、 久しぶりに出社してきました。 (私は休日出勤中でした。) ロッカーの中を片付ける、細い腕と、少し小さくなった横顔。 それでも声をかけると、穏やかな優しい笑顔で振り向いて、 「会社に来ると、なぜか体調が悪くなっちゃうんですよね・・・。」 少し苦笑いしながら、 ドクターストップがかかってしまった経緯や、 彼女の心境について、静かに話してくれました。 「しばらくご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします。」 そう言って丁寧に頭を下げ、立ち去って行く彼女。 その後ろ姿を見つめながら、 いつしか私は、3年前の自分を思い出していました。 当時、部署を異動したばかりの私は、 様々な事情が重なって、心と身体を壊していました。 会社では全く笑わず、ただ淡々と業務をこなすのみ。 残業と休日出勤を繰り返すハードワークな日々の中で、 ただただ、 仕事に感情移入せず、指示通りきちんと処理すること だけにエネルギーを注いでいました。 何も感じず、意思も持たず、 ひたすら書類を作り上げる「ロボット」のように。 それはまるで、 心を失った、アイアン・ドール(鉄の人形)の生き方でした。 その後、さまざまな紆余曲折があって、 私は運良く「空手」に出会うことができました。 そして、空手そのものや、 空手を通じて知り合った方々に恵まれ、支えられ、 いつも本当にありがとうございます。先生、先輩、お稽古友達、そしてブログ繋がりの皆さん・・・ 今では、仕事もプライベートも 心底楽しく、充実した毎日を送ることができています。 後輩の女の子が、後ろのデスクから姿を消して、はや3ヶ月。 いつか彼女が、 彼女なりの笑顔を取り戻せる場所を見つけて、 そして、心の軸となる何かを掴み取ることができるよう、 陰ながら、強く願ってやみません。 ←クリックしていただけたら励みになります☆ 撫子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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