テーマ:空手道(581)
カテゴリ:お稽古コトノハジメ
私が空手を始めたばかりの頃、
道場には、私を含めて白帯の女性が4人いました。 S姉妹とキックボクシングママさん、そして私です。 その初心者4人組は、ほぼ同時期の入門だったので、 当時から、お互いに(少なくとも私にとっては)、 励ましたり刺激しあったりできる心強い存在でした。 でも悲しいことに、私と彼女達3人との間には、 1つだけ、入門前からの決定的な差がありました。 それは彼女達との会話で明らかになりました。 「組手って楽しいよね~」 「うん。私も組手の練習が1番好き!」 「基本とか型やってても、組手がしたくてウズウズする」 そ、そうなの?! 私は組手が1番苦手なんだけど・・・ 「私さ~。組手がやりたくてココに入ったんだよね」 「私は格闘技が好きで、K-1とかをよく見てたから」 「実は入る時、空手かボクシングかで迷ったんだ」 えっ?組手があるって、みんな入る前から知ってたの? もしかしてそれって、常識? ←注:常識です。 「早く試合に出たいな!」 「試合に出るなら、絶対負けたくない(笑)」 「○○さん(茶帯)って強いよね~。早くやっつけたい!」 私は組手の時、いつも身体が固まっちゃうし、 どうしていいのかも、未だに分かってないよ そんな彼女達と私では、 組手で対戦する前から、すでに勝負はついていました。 その上、当時の私にはもっと大きな悩みがありました。 それは、攻撃されて痛い目にあうのも怖いけど、 他人を攻撃する方が、もっと怖い!という「恐れ」でした。 “上級の先輩に対して手加減するのは失礼だ”と、 どんなに自分に言い聞かせてみても、 いざ組手で相手に対面すると、 手や足を振り切ることができず、当たる直前に止めてしまい、 最初の半年間ほどは、 相手に軽く触れる程度の攻撃で、精一杯だったことを 今でも鮮明に覚えています。 さすがに最近では、 力の加減が多少できるようになったので、 「ライトコンタクト」ぐらいなら負荷なくできますが、 他人の身体を痛める(かも知れない)恐怖というブレーキは、 今でも私の身体に貼りついていて、常に離れません。 3人の女性は、入門と同時に簡単に乗り越えた「壁」。 なのに私は、未だに乗り超えられていない「壁」。 それは「フルコンタクトする」ことへの「恐怖心」なのです。 いつの日か私も、彼女達のように、 物怖じせず相手にぶつかって行ける度胸と、 組手を心底楽しいと思うことのできる感性、そして 胸を張って「試合に出たい」と宣言できる自信を 手に入れることができたら、 壁の向こう側に広がる、爽快な景色を眺められるのでしょう。 ←新しく登録してみました!クリックお願いします☆ ←こちらもよろしくお願いします☆ 撫子 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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