今度のノアの4WDシステムは、なんか思ったよりも4WDではなかった。
4輪のトルク配分を示す表示があるのだが、それを見ていると思ったよりもFFな走りをしているのだ。
発進のときはほぼ50:50の配分になるけど、すぐに前よりな配分に変わってしまう。
定速走行になると基本FFな状態。
個人的には基本4WDの状態がいいなあと思ってたりするので、このシステムはちょっとなあと思ったりするわけなのだ。
とはいえ、かなり細かくトルク配分をしているみたいで、見る限り50:50が最大のようなのだが、FFを基本としながら、後輪に細かく動力を与えている印象がある。
以前のスタンバイ型は「基本FF(あるいはFR)の状態で前輪(あるいは後輪)が滑ったら反対側に動力を伝える」というイメージだったので、それに比べればずっと進化しているように思う。
まあ、今はまだドライかウエットの路面でしか走ってないので、積雪や凍結になるとどういう動きになるのかは興味があるところ。
RAV4の4WDのように前後に加えて左右のトルク配分も制御するとなるとまた違った感じになるのかねと思ったりもするんだけど、ノアの4WDは前後の配分制御だけのようだ。
いずれにしても、従来のフルタイム4WDのイメージではなくなっているな。
そうは言っても、ここまで積極的に前後のトルク配分を制御しているのはすごいことではあるな。
ちなみにこれはガソリン車の話で、ハイブリッドになるとまた違った感じになるのかもしれんけど、今度のノアはハイブリッドの4WDも後輪のモーター出力がずいぶん上がっているので、かなり4WDの恩恵には預かれそうだ。
そういう意味ではハイブリッドを選択する余地もあったのかもしれんけど、何度も書いているとおり、私の条件(8人乗り、4WD)でいくとハイブリッドは選択肢から外れてしまうんだよな。
だって、ハイブリッドの4WDだと8人乗りがないんだもの。
このあたりはちょっと考えてほしかったなあ。
7人乗りのキャプテンシートでええじゃない?と思うだろうけど、それだと、キャプテンシートの特典であるオットマンが選択できないという罠があるのだ。
7人乗りでいいとなるとZグレードが選択肢に入ってくるわけで、快適パッケージなんてオプションを付けるとオットマンが付いてくる...と思わせといて、(設定は2WDのみ)という罠がひそんでいるわけだ。
なんかもうここまでくると4WD差別だと言いたくなるよなあ。
別にZグレードでとは言わんから、せめてGグレードでハイブリッドにも8人乗り、4WDの選択肢を残しておいて欲しかったな。
実はこのご時世の流れでハイブリッドが選択肢の中に入ってたんだよな。
そこまでして4WDにこだわらんでもええやん、って話もあるけど、やっぱ雪道では違うよ。
おまけ程度の4WDでもないよりはあった方がずっと幸せになれると思うよ。
というのを、経験的に知っているからな。