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カテゴリ:柔術
武道では「間合い」というのを必ず言われる。 間合いというのは相手との距離になるが、単に距離ではなくて、攻撃が可能となる距離と言った方がよさそうだ。 これはとても重要で、みな間合いが異なるので、この間合いを意識していないと不意に攻撃を仕掛けられたりする。 空手など徒手空拳の武道においては自分の体の大きさであるとか、身体能力が関係してくる。 突き、蹴りを出せる距離というのは腕や脚の長さがまず関係してくる。 全く動かずに突きを出すときはその腕の長さ分しか届かないが、一歩踏み込んで突くとなるとその歩幅、すなわち脚の長さも関係してくる。 ただ、それでは間合いについて話ができなくなってしまうので、まずは一間の幅、つまり畳一枚分の幅を基準にして考えるといいだろう。 この幅がいろいろな武道における基本的な距離になると思う。 この距離はお互いが攻撃を仕掛ける一歩手前の距離と言っていいだろうか。 まあ、体格差というのがあるから、みんながそうとは言わないけど、標準的な身長の人ならだいたい当てはまりそうだ。 例えば突きだと一番威力のある距離ってのがある。 もちろんその届く範囲の外が安全なのは当然の話だが、その距離よりも中に入ることで威力を削いでいくことが可能。 相手が打ちこもうとしている距離よりももう50cmほど近づいたらどうなるかというと、もちろん打たれるわけではあるが、そんなにダメージが大きいわけではない。 極端な話、打ち込もうとしている拳を抑えたらその威力は0になるということだ。 刀の場合、切っ先付近で斬るのが一番斬れやすいわけで、これが鍔元の方だと斬れが鈍くなる。 剣道の試合を見ていて、打たれたのになんで一本じゃないの?っていうときの理由の一つでもある。 竹刀には中結という白い輪っかがあるのだが、だいたい切っ先からその中結までの間あたりで打たないと有効ではないということなので、鍔元の方で打っても一本にはならないそうなのだ。 つまり竹刀のどこで打ってもいいというわけではなく、適正な距離で打ち込む必要がある。 これが間合いっていうものだ。 まあ、特に打撃系の武道でなかなかうまくいかないなあと思ったときは、この間合いを一度見直してみたらいいかもしれないな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年10月16日 05時59分16秒
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