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2023年11月10日
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カテゴリ:スキー


プルークボーゲンの話。

 直滑降からスキーのテールを開き出してプルークスタンスになるのだが、両スキーを同時に開くと減速する。

 なので、プルークボーゲンは制動滑降なんて言われてたりした。

 緩斜面でゆっくり滑っているときはこの方法で止まることが多い。

 で、このプルークスタンスでの直滑降ができるようになると、テールの開き具合を調整して減速したり増速したりするのだ。

 スピードコントロールを覚えたところでターンに入る。

 パラレルスタンスもしくは小さなプルークスタンスから片スキーだけを開き出してみると、開き出した方と反対側に進んでいくことが分かると思う。

 これがターンの基本になるんだが、ちょっと理屈を考えてみるとこの動きはおかしいことになる。

 一つ手前の開き出しの大きさでスピードコントロールをするところを思い出して欲しい。

 開くと減速し、閉じると増速していたと思う。

 となると、片方だけ開くと、開いた側だけが減速するはずで、反対は減速しないので、開いた側に曲がっていくはずだ。

 が、実際にはそうはなっていない。

 これは開き出すことで重心の位置が変わるから。

 開き出した方に重心が移動し、開き出したスキーにより力が加わるために開き出したスキーの方向に進もうとする力が働くからだ。

 ということはだ、プルークスタンスで重心の位置を変えることでターンをするということになる。

 そのためにどうするか?

 体を傾けるのが分かりやすい。

 体を傾けたらその方に重心が移動するので、傾けた側のスキーにより力が加わり、そのスキーの向きに進もうとするので、ターンができる。

 これがターンの山回りの部分。

 傾けた体を元に戻すと、力が両スキーに均等に加わり、スキーは斜面下方向に落ちていく。

 これがターンの谷回りの部分。

 実は、体をひねることでも同じような効果が出てくる。

 プルークスタンスで直滑降の状態から上体をひねると下半身がそのねじれを解消する動きを出すため、上体をひねった方向にスキーは進もうとする。ひねりを戻すと、スキーは落下を始めるのは傾けたときと同じ。

 ただ、体をひねる方法は重心移動を体感しにくいため、体を傾ける方が良いとは思うのだが、傾けただけでは曲がらない人が居たりするわけ。

 そのときにひねる方法を入れてターンのきっかけを作ってやることでターンができたら、改めて傾ける方法を試してもらうと上手くいくことがある。

 どちらの方法もパラレルターンを目指すにあたっては必要な動きの要素があるので、両方試してみるとよいかもしれないな。





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最終更新日  2023年11月10日 06時00分52秒
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