山海屋本舗

最近は横断歩道を渡ろうとすると止まってくれる車が増えたような気がする、というか、増えてきているな。

　以前は、渡ろうとしてもまあ、２、３台は確実にスルーされていたし、なんなら車の列が途切れるまで渡れなかったりしたもんだ。

　一時は警察が厳しく取り締まってたりしたもんで、かなり止まる率は上がったと思う。

　もちろん私も車を運転するので、可能な限り止まるようには心掛けているが、車を運転している側から見て、止まるかどうか迷うときがあるのは事実。

　さすがに止まることが難しい距離では致し方なしと思っているが、中でも難易度が高いのは「横断歩道のところにはいるけど他所を向いているとき」だ。

　これが何人かいて話をしていたりするとさらに難易度が上がる。

　というのも、ただ単に横断歩道のところで話をしているだけ、というのがあるからな。

　実際、止まっても渡す素振りもなく、時には止まったら横断歩道から遠ざかるというケースもあった。

　そこで、歩行者視点で話をしたいのだが、渡る側にも相応の行動が求められるということではないかということだ。

　渡りたいならその意思をしっかりを表示する、と。

　小さい子どもは「横断歩道では手を挙げて」をしっかりと実践しているし、左右を見ながら渡るぞという空気を醸し出している。

　さすがに大人で手を挙げている人はまあ見ないけど、渡る方向を見ていれば、これは止まらないとなとなる。

　なのでドライバー視点に戻るが、横断したいというならせめて道路の方を向いていて欲しいと思うわけだ。

　渡らないなら横断歩道付近から離れるか、せめて他所を向くか。

　免許を取るときに自動車学校内で練習していたとき、横断歩道があって人形が端に立っており、人形がよそを向いていたら止まらなくていい、人形が道路側を向いていたら止まれという決め事があった。

　このように渡る場合は道路側を向く、そうでなければ他所を向くということをするだけでもドライバー側にはずいぶんと助かるもんだ。

　あと、歩道者が譲ってきた場合だな。

　警察はそれでも歩行者優先という立場を取りたいようだが（つまり車は止まれということだな）、歩行者が優先されるなら、譲っているのでその意思を優先すべきと思うんだがな。

　なので一旦止まっても、歩行者が先に行けの合図を出したら、車も進んでいいと思うし、実際そういうケースで車が進んでもよいというのが出てきている。

　しかしな、ここまで横断歩道で止まるというのが浸透してきているんだけど、経験上、止まってくれない車のナンバー１は．．．タクシー、だ。

　これはもう運転のプロとしてはちょっと恥ずかしいぞ。