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2024年02月15日
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カテゴリ:スキー


内倒というのは、重心が必要以上にターンの内側に入っている状態を言う。

 なにが困るかって、内倒が過ぎると倒れてしまうということだ。

 ここまで行かなくても、内脚に乗ることで不安定な姿勢になるし、外脚で踏ん張れないのでターンが乱れてくる。

 まあ、内脚ターンなんてこともするので、内脚でバランスが取れるなら別にいいんじゃない?って思わなくもないが、外脚加重が基本であることを考えるとやはり良い状態ではない。

 内倒というと、体全体が内側に傾く状態をイメージしがちではあるが、あくまでも重心が必要以上に内側に入っている状態をいうので必ずしも体全体が傾くことだけではない。

 最近は内傾角を作れなんて言われたこともあるだろう。

 デモなんかの滑りを見ていると、ターンマックスから後半にかけて脚がびよーんと外に伸びて傾いているのを見ることができる。

 この下半身の傾きを内傾角と言っていいと思うのだけど、これをやるとやたらと内脚が邪魔になってくる。

 で、傾けすぎると内スキーに乗ってしまい、内脚ターンになるわけだが、この状態が内倒ということだ。

 内傾角を作っていくと、スキーの上下差ができると言われている。

 両足を肩幅程度に開いてそのまま横に傾くと反対側の足が浮いてくるのはいいかな?

 そのときに両足を地面に着けておこうとするには浮いた脚を伸ばすわけにはいかないので、傾く側の脚を曲げることになる。そうすると両足がまた地面に着くわけだが、そのまま元に戻すと、傾いた側の足を上げている状態になる。

 これがスキーの上下差ということ。

 実は、このことをあまり指摘されることがない。

 見た目はまあきちんと滑れているようにみえるから。

 棒立ちの内倒は見ていてもやはり内倒と見えるのだが、内傾角を作っているときに内脚に乗っている状態はそこでバランスを取って滑っている限り、内倒に見えにくい。

 もっとも、外脚に荷重できてないので、そこから内倒を疑うことはできる。

 ということで、そもそも内倒になるというのはパラレルスタンスで滑りだしてからと言っていいと思うんだが、中・上級者に現れる症状ということになる。

 もちろん、プルークボーゲンでも内倒の状態が起こらないかと言われると、全くないわけではないが、両スキーの間に重心がある以上、起こりにくいと言っておこう。

 で、なんとなく結論付けると、内倒が起こるのは傾けすぎとスピード不足。

 パラレルターンでは外力として遠心力が働くので、これをうまく使う必要があるが、遠心力はスピードが出ると大きくなるので、ある程度のスピードがないと遠心力をうまく使うことができずに内倒するということだ。

 後は、傾けすぎ。

 あまりにもターン=傾けるという意識が強くて、角付けを急ぐと内倒になりがち。

 こちらも後傾と同じく、あまりいいことにはならないので修正できた方がいいに違いない。

 やたらと内スキーに乗ってしまう場合は、ほぼ内倒していると思って間違いないだろう。

 少し、外スキーに乗る練習をしてみてはいいかもしれないな。





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最終更新日  2024年02月15日 05時58分15秒
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