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ニッケルバックをきいている。ダークホースというアルバムだ。
メタリカとモトリークルーを割ったり足したりしたような爽快感と疾走感がある。 好きな音楽は中2からほとんど一生変わることはないのだと確信した。 さておき、この夏はあてもないのによく歩いた。 汗だくになってからからに乾いて、帰ってきてビールを飲むためである。 夏が終わってみれば、猛暑だったあの夏が妙になつかしく思える。 ともすれば生命の危険さえ伴う怖れのあった真夏の散歩には「音楽を聴くため」という理由もあった。 ケータイにヘッドフォンを繋げてロックを聴きながら歩くと見慣れた街が別世界に映ったりした。 音楽が騒音や雑音をかき消すと風景が芸術化して映画の中にいるような気持ちになった。 これを自転車にも生かせないかと考えた。 乗らなくなった自転車をひっぱりだして再生させようと思った。 題して、乗らなくなった自転車をひっぱりだして再生させようプロジェクト である。 自転車は磨かれた。 ホイールのチューブも交換した。ヘッドフォンを装着して自転車を走らせた。 するとあることに気付いた。 見通しの利かない道の交差では今まで、突然車がでてこないことを、音で判定していたらしい。ヘッドフォンをつけた耳にはエンジンの音やタイヤが路面に這う音が聞こえないのだ。気付かないうちに後ろに車がいたことに気付いてあわててよけることもあった。 音楽をききながら耳をふさがれたまま自転車で街を走るのは、非常に危険だった。 乗らなくなった自転車をひっぱりだして再生させようプロジェクト は、成功した。 いちおうは磨き上げたわけだから。 ただ、何かをしようと考えて再生させたかったわけではなかった。 自分の中に何かが起こるかもしれないと期待してのことだったとしても、 今のところなにもない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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