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iPhoneを買ってみてから半年になるが、まだ一度も通話したことはない。試しにメールは出してみたことはあるけれども、普通の携帯も解約しておらず、会社の携帯もあるので、わざわざiPhoneでメールしなければならないようなことにはならない。
本質的にはスマホとかiPhoneは必要なかったのだけれども、必要以上に毛嫌いもしておらず、街行く人がパネルに指をスライドさせているのを眺めて、オレもあの動きをさせたくなってみたという軽い気持ちで購入に踏み切った。 踏み切ったのはいいものの、アプリとやらは大して面白くもないし、メールが画期的に打ちやすくなったということもなく、ブラウザ用と、あとは主にゲーム機としてしか使っていない。 しかしながら、iPhoneを使っていなければ知り得なかったツールの存在を知ることになったりとか、世の中はこれほど進化していたのかというような文化を知ることになったりとか、収穫はなかったわけではない。 iPhoneで覚えたツールで便利なのは、EverNoteとDropBoxである。 なにをいまさら、と思われるかもしれないが、たかだか1年ぐらい前までは、たった20GBのファイルサーバー領域を100ぐらいでシェアしようという職場にいたし、その職場はインターネットを見ることすらゆるされていないようなところだった。そこでよくシステムの仕事をしていたと思うけれども、本質的には9割方、システムとは無関係のことをして時間を浪費していただけと、今になってあらためて思うのである。その件はあとで気が向いたら書くことにして、ともあれEverNoteとDropBox。 EverNoteは、iPhoneの便利ツールとして知るところとなったが、iPhoneでこれを一度も使ったことなく、もっぱらパソコンで使っている。会社と自宅と客先と、複数箇所にパソコンがある場合、手順やコマンドや備忘録を記したメモの管理も煩雑になりがちだが、EverNoteというメモ帳に記しておけば、いつでもどこでも同じメモが見られるのである。 ちょっと前にこれをやろうとすると、どこかにサーバーをたてたり、そこにアクセスするためのツールを使ったりして、一筋縄ではいかなかった。そういった準備が結局面倒になり、メモは紙でとか、記憶に頼ったりとか、同じところを何度もググったりとか、もうぐったりであった。 DropBoxは、共有のファイル置き場ツールで、メモ帳より大きな資料たとえばパワポとかPDFとかエクセルとか、ときにはシステムを丸ごとおいてその受け渡しに使ってみたりとかいうようなことができる。なんと2GBまでなら無料である。USBメモリを使うことが禁止されているような企業は多く、スティックを取り出したり指したりするときにはなんとなくどきどきするけれども、DropBoxならフォルダにファイルを置くだけで、遠隔地のPCから取り出せるようになる。ときには2台のPCをならべて、DropBox経由でファイルのコピーをしたりもできる。 こういった便利なサービスが世にあふれていたということは、iPhoneを使ってみるまで知らなかった。しかも無料で提供されているということは、2GB程度のクラウドストレージ領域は、無料の価値しかないということでもある。 システムをサービスの材料としているわれわれは、これらに勝る売り物を考えないと、食い扶持がなくなるということでもある。 ちょっとクリティカルな問題として、真剣に取り組む必要があるかもしれない。と今頃言っていても遅いのかもしれないけれども。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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