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休日の朝は自分プロジェクトを少しでも進めようと、少なくとも昨日の夜はそう思いやる気たっぷりだったが、朝になってみるとオリンピックの開会式で世間は賑やかしくなっていて、夜寝苦しかったのか非常につかれていて、パソコンを立ち上げてパスワードを入力してはみたものの、デスクトップ画面を見たとたん何もやる気がおこらなくなり、パソコンはどっかにおしやって、新聞を広げた。
オリンピックの映像を見ているよりは、なにかそれらしいことが書かれている新聞を眺めていたほうが気が紛れるが、情報の内容には興味がない。政治や経済のことが気になるわけではなく、自分自身がどう生きてゆくかが重要であり、世の中のことは自分とはあまり関係がない。ただちゃんとした文脈の文字を目で追って理解したような気になると、起きがけの状態からアタマが人間らしくなってくる。 白髪の目だってきたもみ上げを染めてシャワーを浴びたら12時近くになっていて、立ち上げたままのパソコンをちらと見てもやっぱりやる気はおこらなかったからエアコンを効かせた部屋で本でも読むことにした。 今はチャンドラーの「長いお別れ」を読んでいる。ずいぶん前(10年以上)に買ったままにしておいたやつをたまたま見つけて初めて読んでみたが意外に面白い。洋モノだし古典(1950年代の作品)だから、勉強的な意味以外で読むことはないと思っていたのだけれども、読んでみるとその印象は間違っていることに気付いた。 文体は村上春樹に似ている。たぶん村上春樹がチャンドラーの影響を強く受けているからだと思うけれども、この「長いお別れ」のマーロウとその友人の関係は、「1973年のピンボール」ともよく似ているから、シチュエーションもパクっているのかもしれない。 最近になって村上春樹はチャンドラーの翻訳もしていて、インスパイアされた作家へのリスペクトによるオマージュみたいな意味なのかもしれない。とかいうことを考えながら読む楽しみよりも、やっぱり言葉の使い方がなんというか、新聞の無機質やネットのデタラメな文脈と比較するまでもなく、芸術であるなあと思いながら、うとうとしてきて寝て起きたら午後も3時を回っていて、ビールを飲むにはちょっと早く、かといって知的生産活動をする気分でもないから家の前の掃除をして、フタバにでもでかけた。 フタバはゲームショップと本屋とレンタルビデオ屋の複合施設であり、ようはツタヤみたいなものだが、マイナーな駅にある施設としてはその規模は大きく、まさにオレのためにあるような店である。 前に音楽プレーヤーの中の曲を入れ替えたのは3ヶ月ぐらい前だからそろそろ新しいのを仕入れて一新しようと思い、借りたのはビヨンセ、アリシアキーズ、メイシーグレイ、メアリーJブライジ、ティニーシャケリー。 上記とは無関係に、最近のお気に入りはケイシーバタグリア。Kaci Battaglia - Body Shots(日本語字幕付) ステキ。だけど日本語字幕は何をいってるのかさっぱりわからない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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