カテゴリ:徒然
母が亡くなった。
もう、一ヶ月ほど前になる。 皮膚筋炎という膠原病の一種と、間質性肺炎の合併症・・・・最終的には、心筋梗塞だったんじゃないだろうか? 病院からは、はっきりした死因はわからないと言われたが、最後の状況を親父から聞いた感じによると、そんな感じだったのではないかと思う。 享年77歳。 周りからは早すぎると言われたが、もうそんな歳だったんだね。 平均寿命が80歳を超えている日本人としては、少し早いことになるが、もうお迎えがきてもおかしくない歳だったとも言える。 最初の異変は、去年の11月頃だったと親父は言う。 咳が多いのと、手足のしもやけ。 今思うと、それが病気の症状だったんだな。 年末年始に帰ったときは、確かに咳をしているし、手足もしもやけがあるように見えた。 が、風邪を引けば普通に咳は出るし、母は寒くなるとしもやけになる人だったので、僕はあまり気にしていなかった。 しもやけの方は、そんなに寒くない冬だったのに症状が酷かったので皮膚科の受診を勧めた。 しかし、母は病院が嫌いだったからなぁ・・・・。 親父はその時に、強引にでも病院に連れていけば、あるいはまだ長生きしたんじゃないかと後悔していたが、そんな父を責める気にはなれなかった。 病院嫌いとは言うが、元々病気をしない母だったのだ。 話に聞くと、出産以外で入院したことはなく、通院も歯医者と耳が悪かったので耳鼻科に行っていたくらいだったらしい。 思い返せば、母が風を引いて寝込んだことなど、僕が小学生の時に一回あったくらいではないだろうか? その時も、病院には行っていなかったな。 そんな、元来健康だった母が突然の体調不良で、病院に行ったら即入院と言われたものだから、親父もびっくりしたらしい。 しかも、病名がよく解らない病気。 最初は、間質性肺炎と言われたんですよね。 でも、抗生剤が処方されても一向に治る様子もなく・・・・結局大学病院送りですよ。 大学病院で、ようやく皮膚筋炎という膠原病の一種だと診断された。 皮膚筋炎は、国に指定難病とされている病気で、治療法も確立されていない一生涯付き合っていかなければならない病気とのことだった。 母は、その事実を突きつけられても、受け入れることができなかったようだ。 そのため、親父は相当苦労したらしい。 治療は薬を飲むことぐらい。 だけどその薬がステロイドのため、他の病気との合併症が怖い。 だから、毎日のように何らかの検査を受けていたみたい。 それが母は嫌だったらしく、随分文句を言っていましたよ。 口を開けば、家に帰りたい・・・・と言っていましたね。 それからステロイドは良く効いて・・・・・正に「劇的」という言葉がふさわしいくらいに病状は良くなりました。 そんな感じで、7月の終わりには退院できたので、病状は回復方向に向かっていると思っていたんですよね。 皮膚筋炎という病名にも現れている通り、この病気は皮膚と筋肉にダメージが来るのです。 そのため、一ヶ月強の入院だったにもかかわらず、歩くのも不自由になっていました。 だから親父は、母の介護認定の申請をしたり、家の廊下に手すりを付ける手配をしたり、部屋には介護用のベッドを入れたりと忙しい日々を送っていました。 そして病状が安定して、父も母の介護に慣れてきた頃、 事態は急変。 その日は、朝から普通にご飯を食べ、調子も悪くなかったようなんですけどね。 歩行不全の方もリハビリを始め、家の中なら結構自由に歩けるようになっていたようです。 外でも、家の周りを少しは歩き回れるくらいで、もう一月もすれば台所に立てるくらいにはなるんじゃないかと自分でも言っていたらしい。 それが、数時間後には還らぬ人になるんですから。 ちょっと、急過ぎました。 母の急変で親父から電話があったときには、もう心肺停止状態で人工呼吸が行われていたようです。 県外にいる僕と姉はもちろん、県内に住んでいる妹も急いで病院に駆け込んだらしいんですが、間に合わなかったとのこと。 ・・・・・・人の人生の最期なんて、こんなにあっさりしたものなんですね。 正直、葬儀が終わるまで、母の死が実感できませんでした。 ・・・・いや、今でも実感できてないのかな。 実家に帰ったら、普通に母が出迎えてくれそうな気がするんですよね。 今月末に、四十九日。 また、実家に帰ります。 人気ブログランキングへ 航空機写真を中心とした個人サイトです(^.^) 是非一度、お立ち寄りください。<(_ _)> 宇宙開発関連の写真や、アラスカ旅行記もあります。 ・楽天ブログでは、トラックバックの受付機能が、運営により廃止されました。 当ブログにおいては、コメント欄に記事のURLを記入していただければ、トラックバックのお返しさせていただきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019/10/07 11:10:06 PM
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