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カテゴリ:中国の日本人
日本に帰国するとき、直接地元に帰ることはまったくない。
一晩でもいいから東京(前々回は関西から入国)で過ごして、 頭の中を中国→日本、都会→地方という段階的な切り替えを経てから 実家に戻るようにしている。 いや、笑い事じゃないんだって。 そういうのしないと、エネルギーが違いすぎて、順応できないのよ。 今回の東京滞在中に、受講者としてセミナーや研修に参加していて、 いろんな人に引き合わせてもらったり、刺激をもらったりしたので、 「まだ日本は行ける!」と思ったんだけど、 地元に戻ると不景気が一層深刻なせいか、 「無理」「だめ」「ムダ」「そんな甘いもんじゃない」という否定的な発言が多く、 テンションが上がり気味の私とはベクトルの方向が違っていて、 どう歩調を合わせていいものだか・・・という気がしていた。 でも決してすべての人が元気をなくしているわけでもない。 春節の一時帰国前、地元の県の団体からある人を経由して、北京の県人会に打診があった。 地元の30代の若手経営者8名が、投資環境の視察のために北京を訪問、 その際に北京在住者と交流したいという内容。 県の団体のFセンター長と大連にある事務所の所長も同行されるという。 これまでも地元放送局のアナウンサーを招いての交流会はあったけれど、 まさか自治体からこうした理由でコンタクトがあるとは思ってもみなかった。 ということで、宮廷料理を味わえる人気店・那家小館をリザーブ。 みなさん、スーツ姿です。 センター長は1960年代から中国と関わる専門家。 中国人のメンタリティや社会、日中関係など興味深い話を拝聴する。 インターネットの普及によって、最近はネットで情報を収集して、 「行ったつもり」「やったつもり」になってしまう人間が多くなったと 先日の読書会で言われていたけれど、 実際海外に赴いて体験から何かを得ようとするのは大切なこと。 それも決まりきった視察コースではなくて、 自分たちが行きたいところをチョイスして見たいものを見るって、大事だなと。 北京にいることは、日本にいる人から見ると都落ちのように映るのかもしれないけれど、 北京だから出会えた日本在住の日本人がこれまでに大勢いた。 北京にいても日本にいても、私が北京に住んでいるから会ってくれる。 今回のみなさんだって、私が地元にいたらむしろ会うチャンスなんてない可能性が高い。 こういうご縁が生まれると、 今私が北京にいるから地元に対してできることがあるんじゃないかと思う。 多分、これは東京に住んでいただけだったら、芽生えなかった発想かもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.14 10:37:48
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