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カテゴリ:中国人という人たち
私の中国人の友人でZさんという人がいる。
Zさんは比較的長い日本に留学と就業の経験があって、 彼女の話す日本語はそりゃもう自然だわ、 日本の偉い人とも大勢知り合いだわの知日派のすごい女性なのであるが、 ちょこっとしたところで、中国人であることが見え隠れする。 この春節のお休み、Zさんはボーイフレンド(中国人)と一緒に日本を旅行した。 京都とその近辺を観光し、さらに北海道でスキーという、 日本人からしても贅沢なコースだった。 昨日彼女に会ったので、「日本の旅行は楽しかったですか?」と聞いたら、 「日本はどこに行ってもきれいだし、何食べてもおいしいし、 サービスもよくて、ほんとうによかった!」と Zさんにしては当たり前な返事をする。 「彼も一緒に居酒屋に行ったんだけど、路上で配ってたクーポン使ったら、 一人たったの1500円くらいでね、あんまり安くてびっくりした! 安いけど、ほんとちゃんとしたものが出てくるのよ~」なんて言うので、 初めて日本に行った中国人みたいじゃんと私が逆にびっくりした。 たまたま昨日は私が実家に戻ったときに買った地元のお菓子をあげたのだけれど、 それを見て彼女、 「そうよねー、日本って観光地に行くとすごい種類のおみやげ用のお菓子売ってるじゃない? で、あれもどこでもだいたいおいしいんだけど、 考えてみたら中国ってあんまりないよね、 旅行に行ったからって、たくさんおみやげにお菓子買うのって」って言う。 でも地方の空港とかホテルとかに地元名産のお菓子やスナックが販売されてるけど? と思っていたら、 「あるはあるけど、だいたいお菓子がおいしくないから、あげてもあんまり喜ばれないし」 と続ける。 日本人の視点から見ても、確かに「北京特産」として売られている 「果脯(果物の砂糖漬け)」なんてものはあるが、 あれをもらったところでそれほどみんなが喜んで食べるとは想像しがたい。 なので、あの観光地の販売店にお菓子がずらーっと並んでいるのを見ると、 中国と違うなあと思うらしい。 さて、その一方、 中国、正確に言えば中国の北方のほうがいいと思ったこともあった。 京都滞在の際、彼女らはホテルに泊まらず、知人の別荘に厄介になることにした。 その別荘は普段誰も使っておらず、 彼女らが泊まるまで何ヶ月も放置された状態だったのだが、 冬の京都のそんな人気のない木造建築の中はしんしんと底冷えが伝わる。 お布団を床に敷いて寝たけれど、夜中に目が醒めるくらい寒い・・・。 すると彼が、 「ねえ、寝るときって暖房つけないの? これじゃあ寒くて寝られないじゃない」と。 中国の長江以北は冬になると建物ごと暖める 暖気(ヌアンチ=セントラルヒートシステム)があるから、 夜寒くて寝られないということはない。 トイレに行きたくて目が醒めたとしても、 寒くて布団から出られずにうだうだすることはまずない。 我々からしてみたら、寝るとき暖房つけるのは安全面でも心配だし、 寝ているときに暖房付けるなんてのは電気代やガス代のムダという発想しかないけど、 それが疑問とは驚いた。 ちなみに彼女ら、その翌日タクシーに乗ったときに、運転手さんに尋ねたらしい。 「あなたのおうちも寝るとき、暖房は消しますか?」って。 運転手さんは、それ聞いて笑ったらしい。 ま、そんな質問、普通はされたことないだろうから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.16 17:19:14
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