流氷ツアー 2日目-2
砕氷船内は、ここでも中国語が飛び交い、パンフレットも日本語と中国語の簡体字と繁体字とが置いてあるほど。船の周囲に廻らされている観覧用のサイドデッキに出ていると、隣にいた小学校低学年くらいの男の子とその妹が中国語でしゃべっている。2人は手すりの隙間からのぞくように海面を見ていたので、お兄ちゃんに向かって「看得到吗?(見えた?)」と声をかけてみた。2人は「看得到!」(見えた!)あ、通じた!!これに気を良くして西紅柿「你们是中国人吧,从哪来的?」(あなたたち中国人でしょう、どこから来たの?)お兄ちゃん「是,台湾。你是中国人还是日本人?」(怪訝げな表情で うん、台湾。おばちゃん中国人、それとも日本人?)西红柿「我是日本人。」(日本人よ) 帰ってからこの話を配偶者にしたら 「日本人じゃなくて『宇宙人』て言えばよかったのに」 よし、今度聞かれたときは「我是火星人」と答えることにしよう。サイドデッキから見える流氷と「おーろら1号」そうこうしていると、その子たちの母親が来た。視界には、雪を被った知床連山が目に入って来る。そちらを指さして西红柿「你知道吗? 那就是知床半岛! シレトコハントウ」(知ってる? あれが知床半島です)他们妈妈「哦,知床半岛!」(ああ、知床半島!)と言って、盛んにスマホで写真を撮っていた。西红柿「我帮你拍照吗?」(写真撮りましょうか?)これも通じて、お母さんは自撮り棒を外してスマホを西紅柿に手渡した。去年白川郷へ行ったとき、同じ民宿に泊まった中国人男性とはあいさつ程度だったが、今回これだけ話せると、かなりの自信になる。灯台の向こうには知床連山この日は流氷があまりに多すぎて、船が湾内から出られなかった。それでもお天気も良く、砕氷船に乗ることができただけでも来たかいがあったというもの。(天候によっては、船が出ないことも)次に向かった先は、濤沸湖。(トウフツコ)ここはラムサール条約にも登録されていて、冬以外なら、色々な植物や動物が見られるという。白鳥がわんさか近寄ってきたが、何ももらえないとわかったのか、さっさと去っていった北海道らしさ満載の海鮮丼を食べ、念願の砕氷船にも乗って、取り敢えず今回の目的は達成し、満足、満足で知床半島の付け根にあるホテルへ向かう。ホテルから見た夜景 オホーツクは流氷の海この夜も夕食はバイキングで、前夜よりももっと「豪華」。でももう、さすがにどうでもよくなっていて、目の前で揚げてくれる天ぷらとスイーツだけ楽しんだ。西紅柿はこの後、スーパー銭湯みたいな大浴場で数種類の湯舟を堪能。