|
カテゴリ:本
『光』 三浦しをん 【内容情報】 天災ですべてを失った中学生の信之。 共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。 二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔が姿を現わす。 あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた―。 あらすじとかまったく知らずに「三浦しをんの新刊だー!」と、図書館で予約した。 読み初めて「今回も島で暮らす少年2人の物語かー」とのんきに思ったけど 読み進めたら、全然のんきじゃなかった! 途中で読むのをやめようかっと思った。 暗い話だからじゃない。 登場人物のひとりがされたことと、別のひとりの親の描写に 自分とかぶる部分があって、読むのが辛くなったから。 でも話の続きは気になるし、三浦しをんが書く小説読みたいし。 軽くジレンマがあったけど、結局最後まで読んだ。 暗くて、辛いけど、それでもおもしろかった。 BL書評を読んだ時も思うけど、三浦しをんという人は、 暴力についてつね日ごろ考えているのかな。 笑えるエッセイ読んでると、全然そんな部分は見えないんだけど。 『光』に出てくる殺人後の処理の仕方とか、なんかもぉ…新境地だー!思った。 「作品ごとにスタイルを変える作家」というのがいるらしいけど 三浦しをんもそうだったみたい。 今まではどちらかというと、私はこの人を「(BL好きな)小説も書くエッセイスト」として 見ていたけど(初めて読んだ作品が小説だったにも関わらず)、 『光』を読んで「(BL好きな)楽しいエッセイも書く小説家」になった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|