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カテゴリ:本
『塩の街 Wish on my precious』 有川浩 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。 塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。 その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。 静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。 あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。 それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた。 そして―「世界とか、救ってみたいと思わない?」。そそのかすように囁く男が、 二人に運命を連れてくる。 第10回電撃ゲーム小説大賞・大賞受賞作。 圧倒的な筆力で贈るSFラブ・ファンタジー。 おもしろかったーー!! 特に後半ね。 つか、最後ね。 ハードカバー版ではカットされたという、飛行機のシーンね。 著者がイラスト担当の昭次にリクエストしたという、見開きのF14の腹の絵が!!!! かっこいーーー!! 秋庭さん、かっこいーーーー!!! 某ネットショップで読んだレビューでは、加筆訂正され、削除部分もあるという ハードカバー版を推す声もあったけど、まずは文庫版を読んでよかった。 これからカードカバー版も読んで、どんな違いがあるのか確かめたい。 番外編も載ってるというし。 『塩の街』は自衛隊三部作の「陸」編らしいんだけど、秋庭はパイロットなんだよね。 山場も空のシーンだし。 どのへんが「陸」なのかよくわからなかったけど、私は無問題(^-^) 今回のヒロイン真奈ちゃんはけっこう好き。 もう一人の女性キャラ野坂さんはもっと好きだな。 マッドサイエンティスト的な入江が「結局強いのは女だよな、守られてるのは男だよな」 と語る辺りは読んでて悪い気はしない(笑)。 それがほんとどうかは別として。 「女から生まれてくる僕らはただ発生しただけの役立たずだからね」とか(笑)。 女だからという理由で理不尽な思いをしたことがある人なら、 ちょっとすっとするんじゃないかとww べつにフェミを語る小説じゃないんだけど、この弱々しく見える真奈ちゃん、 守られてるだけっぽい真奈ちゃんが実は秋庭を守ってるってことを言ってるらしい。 いやいや、最後に真奈ちゃんを、結果的に世界を救った(はず。先のことはどうなるか わからない)のは秋庭だ。 でも秋庭は世界を救うなんて考えてないしね。 「結果的」にそうなっただけで。 真奈に生きていてほしい、真奈が死ぬのは見たくない秋庭。 そのために行動できる自分でありたい秋庭。 「誰かのため」なんてのは結局は自分のためなんだと、私は受け取った。 あー、ほんと、読まず嫌いってもったいないよな。 読んでよかった。 この作家を教えてくれたうさぎさんには感謝です。 『図書館戦争』だけでなく、自衛隊三部作も映像化したらいいな~。 ちなみに、「自分からは手を出さないだろうイラスト」には、見てるうちに免疫ができて、 最後のF14の腹で脱帽した。 『塩の街』 有川浩 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。 塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。 その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋庭と真奈。 世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人が現れ、消えていく。 だが─「世界とか、救ってみたくない?」。 ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。 『空の中』『海の底』と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作! 番外編も完全収録。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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