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カテゴリ:本
『クジラの彼』 有川浩 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説。 合コンで出会った史上まれにみる高物件の彼は、いつ会えるかわからない潜水艦乗りだった(クジラの彼) 果てしなく続く長い通路にならぶトイレをめぐり、彼女の戦いが始まった(ロールアウト) 生意気で居丈高なクセにめちゃくちゃかわいい彼女とは、腐れ縁8年の単なる同期なのだが(国防レンアイ) 素敵すぎる彼女と、今ひとつ自信のない俺。さらに年の差が気になってなかなか結婚をきりだせなくて(有能な彼女) 純情は悲壮?滑稽?あるいは迷惑!?あのフェンスを越えれば、彼女に会える!はずだった(脱柵エレジー) 強くて、きれいで、凶悪にかわいい君を僕はどうやって守ったらいいんだろう(ファイターパイロットの君) ベタ甘。 甘かったーーーー! あまりの甘さに、途中休憩が必要だった。 特に「有能な彼女」の甘さが相当で、先に『海の底』を読んでいてよかった。 それがなければ、読むのがしんどいぐらいの甘さだった(笑)。 著者があとがきでも書いてるけど、この望という女はほんとにめんどくさい。 きつい過去があるから嫌いにはなれないけど、過去を知らなければまったく好きになれない、多分。 たしかに夏木は「泣かれるより怒っててくれたほうがいい」とは言ったけど。 望は「怒っていいのがこんなにラクだなんて」とか言って、甘えすぎでしょー。 どっちかが一方的に甘える関係ってどうなのさ。 でも夏木にしたら「陸で待たせてる」という負い目があるから、一方的に甘えさせてるなんて 思ってないよなー。 夏木が口が悪い、口が達者じゃないのはわかってて付き合ってるだろうに、 ちょっとした言葉尻を捉えて望は怒り過ぎじゃない? 新規の「ロールアウト」と、『空の中』のその後の二人を描いた「ファイターパイロットの君」が好き。 「ファイターパイロットの君」は、初めてのデートと、結婚後の話で、高巳がよくできた夫だ(゜∀゜) 自衛隊三部作に出てくる男性キャラで、いちばん好きだな。 あれ、そういえば『塩の街』のその後の話はないんだね。 残念。 有川浩の本は、あとがきもおもしろい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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