|
カテゴリ:本
内容(「BOOK」データベースより) 川止めで、木賃宿に逗留し、足止めを食っている若き侍、伊藤七十郎。藩で一番の臆病者と言われる男が、斬れと命じられた相手は、派閥争いの渦中にある家老。家老が江戸から国に入る前を討つ。すでに対岸まで来ているはずだ。川明けを待つ間、思いもかけぬ市井の人々との触れ合い、さらには降って湧いたような災難が続き、気弱な七十郎の心は千々に乱れるが―ひとびとのためにやると決意したのだ、と自分を叱咤した。たとえ、歯が立たない相手であっても、どんなにみっともない結果になろうとも、全力を尽くすのみだ。七十郎は叫びながら刀を抜いた。「それがしは刺客でござる」。 藩で一番の臆病者、七十郎がなぜか刺客に仕立てられてしまった! 無事に使命を果たせるのか。 剣は使えず、体も小柄で、いつもガクブルな十七歳。 大丈夫? 木賃宿での出会いや出来事によって成長していく七十郎くんだけど、 斧を持って宿に乗り込んだ人と対峙したり(対峙せざるを得なくてガクブル)、 村人を貧窮に追いやった極悪豪商をぎゃふんと言わせたり(内心、怖すぎてガクブル)、 憧れの女の子や、宿で出会った女子達にモテモテで(女人に免疫なくてガクブル)、 いい青春を送っているではないか。 さて、肝心の使命は果たせたのかどうか…。 雨が降り続く川べりで成長していく十七歳の侍のお話。 彼を主人公にシリーズ化しないかな~。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|