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カテゴリ:本
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 「笑顔の絶えない人」「みんなの喜ぶ顔が見たい人」…そんな「いい人」に出会うと、不愉快でたまらない!共通するのは、自分の頭で考えず、世間の考え方に無批判に従う怠惰な姿勢だ。多数派の価値観を振りかざし、少数派の感受性を踏みにじる鈍感さだ。そんなすべてが嫌なのだ!「戦う哲学者」中島義道が10のタイプの「善人」をバッサリと斬る。日本的常識への勇気ある抗議の書。 【目次】(「BOOK」データベースより) 1 笑顔の絶えない人/2 常に感謝の気持ちを忘れない人//4 いつも前向きに生きている人/5 自分の仕事に「誇り」をもっている人/6 「けじめ」を大切にする人/7 喧嘩が起こるとすぐ止めようとする人/8 物事をはっきり言わない人/9 「おれ、バカだから」と言う人/10 「わが人生に悔いはない」と思っている人 他者さんのブログを巡っている時に偶然二人の人のブログでこの哲学者の名前を目にしたから読んでみた。 目次を見ると、この哲学者と自分の感覚はけっこう近いような気がして、「3 みんなの喜ぶ顔が見たい人」の章が特に同意した。 「夜回り先生」として有名な水谷修さんのことを「どこまでも尊敬すべき人物にように思われた」としながらも、違和感を感じる部分があると書いている。 「夜の世界を脱して昼の世界に戻れば、そこにはすばらしい人生が待っている、と若者たちを鼓舞しているが、「で、その次は?」と思ってしまうらしい。 「昼の世界に戻っても、『すばらしい人生が待っている』わけではないのだ」と。 その通りだと思う。 私は夜の街を徘徊したことなんてないけど、ずっと昼の世界にいるけど、「すばらしい人生」なんてないよ?と思う。 夜の世界がマイナス、昼の世界がプラスということではない。 水谷さんが言う昼の世界というのは、学校行って卒業して、就職して、結婚して、家庭を持ってとかそういうことだろうか。 昼の世界で生きててもそこ(一般ルート)に乗れない人もいれば、そういう一般的なルートを望まない人もいれば、そういうルートを歩むことを幸せだと思わない人もいるわけで、「夜の世界を抜け出して・・・それで?」と思ってしまう。 また、「子供はすべて純粋で、愛されたがっている」という水谷さんの確信への違和感にも同意。 多分、水谷さんの根底に「家族至上主義」があるのだろうとこの哲学者は言っている。 単純で鈍感な暴力性を持つ「家族至上主義」に疑問や反発を感じる人もいるし、「家族大好き」というのは人類共通の理想ではないと。 同意wwww でも、多分それって少数派。 家族といると窒息しそうになるとか、恐怖しか感じないとか言っても、わからない人にはわからないから、理解してもらおうとも思わないけど、「排除」「矯正」しようとするのはやめてほしい。 「家族至上主義者」は他者にもそれを押し付けてくることがある。 なんだったら説教してきたりする。 やめてほしい。 哲学者が書いた本を初めて読んだような気がする。 この人の本は引き続き読んでいきたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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