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テーマ:最近読んだ本(776)
カテゴリ:本
2度目の読了。
『나는 내가 제일 어렵다』ウルズラ・ヌーバー(ドイツの心理カウンセラー、作家) タイトルを直訳すると「私は自分がいちばん難しい」。 鬱気分、鬱状態、鬱病を抱える女性へ、その理由の説明と対処法を記した本。 残念ながら日本語版はまだ出ていないようだ。 女性には女性特有の鬱になる理由があること。 問題の認知の仕方にも女性特有のクセがあること。 「鬱」の捉え方。 「NO」という勇気。 では、鬱になってしまったらどうしたらいいか。 などが書かれている。 女は人の面倒を見る、共感するのが女らしいとされ望まれる資質であるのに対し、男は自立しろ!それが大人だ!と言われている。 女が自立したらダメなの? 男が共感する力が豊富だったらダメなの? 社会的に望まれていること、良しとされていることが女性か男性化かによって違うから、人生で感じる苦痛や重荷にも男女差がある。 女性は共感力に優れているけど、それを発揮させ過ぎると自分のことがどんどん後回しになり、鬱になる。 まずは自分に共感しよう、自分に共感できているという土台を作ってから他者への共感や配慮や心配をしましょうね。 自分の面倒を見てあげてから、余力があれば他者の面倒も見てあげましょうねと。 前に読んだ時より刺さってくる文章が多かった。 例えば… ・良くないことが起きた時、それをどう捉えどう感じるかは、どんな心で世界を見ているかによって違う。 ・鬱は、無駄な努力から保護しようとする信号。 ・鬱は、動くのをやめて自分を見つめるための機会。 ・鬱からの回復に(そもそも鬱にならないためにも)必要なのは「自己共感」。 この「自己共感」というのが、石原加受子さんが言う「自分中心」とすごく似ていると思った。 ヌーバーさんは自分への「権利付与」とも言っていて、それは「そのままの自分でいていいという根本的な確信」であり、これって心屋仁之助さんが言う「素直になる」ともかなり近いような気がする。 ヌーバーさん曰く、 自分に権利を与える力を持つと、人生に確信とコントロールする力を持てる この二つ、欲しいなー。 両方とも持ててる感じ、一切ないもんなー。 40歳になっても未だに自分の人生を決める権利が自分にあるとは思えなくて、特に親に対してビクビクして親の顔色をうかがっていたり。 自分で自分の人生をコントロールしている感じも全然しない。 それでも少しずつ母親に対しては「NO」を言うようにはしているのだけど。 今読んでいる心屋さんの『望んでいるものが手に入らない本当の理由』にもあるように、今までと「逆」をやってみる。 私の場合は、母親に「NO」と言う。 これは鬱予防に効果があるかもしれない。 あまりにも張り切ってNO!NO!言ってると多分ズドンと沼にはまるけど(つか、そんなん無理だが)、適度に出来るところから言っていくといいのではないか。 今、こころがけることは権利付与、自己共感(自分中心と言ってもよさそう)、「逆」をやる。 ちなみに「逆」をやるというのは、「受けとる」ということ。 望んでいないことも受けとれば、望んだものを受けとれるようになるらしい。 やってみよう。
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Last updated
2015.11.01 10:55:20
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