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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:映画関係
【今世界には5億5千丁の銃がある。ざっと12人に1丁の計算だ。残る課題はーー”1人1丁の世界”】 実在する武器商人を基に作りだされた”史上最強の武器商人 ユーリー・オルロフ”をニコラス・ケイジが演じ、イーサン・ホーク共演のいろいろと考えさせられた衝撃作。 ソビエト崩壊前のウクライナに生まれたユーリー(ニコラス・ケイジ)は少年時代にユダヤ系と偽りアメリカに移住、身元を偽りながら生活をしていた。家業のレストランを手伝っていたユーリーはそんな仕事に嫌気がさしていた。そこにある事件から起こり、武器商人こそ自分の道と確信する。やがてユーリーは闇取引で天性の才を発揮するが、彼を追うインターポールのジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)や商売敵がユーリーの前に立ちはだかるのだった・・・。 それほど重くはないので、気構えることなく観賞することはできましたが、取り扱ってるテーマはとても重く、今の世界の問題点をするどく指摘しているように思います。ニコラス・ケイジ演じるユーリーの行動は決して許せません。彼が闇取引で動かす武器は世界各地の戦争や紛争で使われ、その犠牲になるのは、力のない人たちです。でも、ユーリーだけを責めきれるのでしょうか?。彼は言います、 「私は殺し屋じゃない。人を撃ったこともない。戦争で稼いではいるが、人が死なずに済めばと願っている。」 詭弁のように聞こえますが、彼が大きく稼ぎ、暗躍することができたのは、彼の闇取り引きに世界中で需要があったから。そのこと自体が根本の大きな原因であり問題だと思うんです。だって彼の武器を買う人物さえいなければ、商売としては成り立ちませんから。 「私がやらなくても、他の誰かが同じことをやる。」 現在、世界各地で起っているテロや中東情勢を考えると、彼のような武器商人が本当にたくさんいるのだろうと思います。それを考えるとすごく悲しいですけど、それが現実。でも彼らだけが悪者ではないと強く感じます。映画の最後で、下記のようなテロップがあります。 『個人の武器商人より、最大の武器供給者はアメリカ、イギリス、ロシア、フランス、中国である』『この5カ国は国連安保理の常任理事国でもある。』 この現実をどう感じますか?。 この作品は重くはないですが、世界に悲しみをもたらす武器をビジネスと割り切って商売をしているユーリーという人物を通して、痛烈に今の世界の在り方を批判している問題作だと思います。観て損はしない1本です。ただ・・・それだけに、この映画の【弾丸(たま)の数だけ、札束(かね)が舞うー。】というキャッチがちょっと誤解を招いてしまいそうなのが、残念ですね。 《出番は少ないながらもイーサン・ホークの熱演が印象に残る指数 69》 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【結構好きな俳優ニコラス・ケイジ出演お気に入り作品】 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ☆もっと映画を楽しむ為のアイテムその1【シアターサラウンドシステム】探しはこちら ☆もっと映画を楽しむ為のアイテムその2【DVDレコーダー】探しはこちら ☆もっと映画を楽しむ為のアイテムその3【液晶テレビ】探しはこちら ☆もっと映画を楽しむ為のアイテムその4【プラズマテレビ】探しはこちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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