まな板の、鯉。あるいは、恋。
アンバー逃げられません。あと、2日。泣こうがわめこうが、あと、2日。落ち着かない。心が、ざわめくご対面です、私たち。まぁ、ぴょんはなんともないんだろう。『フランス行ってきました~、リフレッシュしました~』ばりに帰ってくるに決まってる。あたしのことなんか、きれいさっぱり。「お前まだ辞めてなかったの」、といわんばかりに。ぴょんは今、飛行機の、中。帰ってくるのね。フランスの彼女には、会ったのかしら?(ぴょんは昔フランスにいた。)2日後が、あたしには遠く感じる。対面する日が来るってこと自体、不思議に思える。あたしには想像のつかない、近未来。当のあたしはといえば、何の実感もないまま。したこと、あったことだけでなく顔や声まであやふやになり、ぴょんの存在自体、今はあやしい果たして彼は、いたのか?あたしの妄想の中の架空の人物なのか?ぴょんがいた時の職場の雰囲気がどうだったか、もはや記憶にございません。ほんとに。記憶の端々がどっかいってる。そのあやふやも、2日後には明らかになり、現実としてあらわれる。動じない、とか、冷静に、とかもう考えない。そのときにならなきゃ、わかんないから。laissere faire le tempsアンバーちょっとここらで休憩。歩みを、止めてみようと思う。今の仕事を嫌いになりたくは、ないから。だけど今は、一進一退。これでいいんだ、って思える自分を大切にしたいって、思う。