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気まぐれROOM・Y

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Cassie

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September 28, 2005
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『来週の水曜日、ちょっと一緒に行って欲しい所があるから予定しておいてね。』 …と、1週間ほど前に主人が言った。

『え? 何処へ行くの?』 と聞くと、『お買い物…。』 との返事。

そして今朝また…『今日は、夕方5時くらいになったら出掛けるから、さっさと用事を済ませてよ。』 と、言われた。

『ねえ? お買い物って何処まで行くの?』 と、聞くと、
『う~ん、お買い物と言うより、人と会うから。 …ちょっと見て欲しい物もあるし。』 と、主人にしては珍しくはっきり言わない。

『え? 人と会うんなら、服装にだって気を遣わないといけないじゃない?』 と、言うと…、

『知ってる人だから、普段着のままでいいよ。』
『???…知ってる人? 誰だろう???』
ますます謎は深まるばかり…。

『とにかく、出られるようにしておいてよ。』 と、また釘を刺された。

午後3時になり、息子が学校から帰って来た。
今日は、ピアノのレッスンの日なので、手を洗って着替えをさせたら休む間もなくピアノ教室へ…。

そして、レッスンも終わり、帰宅したのは4時…。
それから宿題…。


5時前、仕事で外出していた主人が帰宅。

私は、大慌てで息子をお風呂に入れ、夕食の支度を済ませ、義母に息子を任せて主人と家を出た。

『ねえ? 誰と会うの?』 と、再び聞いたけど 『会えば分かるって。』 と笑っているだけ…。

さながら、水曜どうでしょう大泉洋氏の様に、私は行き先も告げられず車に乗せられた。

『これって、私、拉致されてるの?』 …。


車は、阪神高速へ…。

せっちゃん1



何処まで行くのかと思ったら、降りた先は、あの海遊館のある天保山(てんぽうざん)ハーバービレッジ …。


せっちゃん6' せっちゃん4



会う人って、きっと船で来るんだ…。
なんて、海を見ながら勝手に想像している私。

…と、主人が『まだ、約束までに時間があるから、お腹が空いたし、何か食べよう。』 と、天保山マーケットプレースのパーキングに車を止める。

そして、私の希望で、なにわ食いしんぼ横丁の中にある、ぶっかけうどんのお店【ぶっかけ十三】 へ入った。


せっちゃん2
『七福神ぶっかけ』



拉致されている身(?)でありながら、美味しい物を食べられてしあわせな私…(笑)

ふと、時計を見ると午後6時…。
約束の時間は、6時15分だとか…。

お店を出ると、主人は、スタスタと大観覧車の方へ向かって行く…。


せっちゃん3



観覧車の傍には、何やら、若い男女がいっぱいだ。
『そう言えば、ここにライブハウスがあったんだ…。』 と、思いながら、『今夜は何があるのかなぁ?』 と、問いかけると、主人は徐に封筒を取り出し、2枚のチケットを私の目の前に差し出しながら言った。
『もしかして、これじゃない?』 


せっちゃん7



覗き込むと、私の大好きな【斉藤和義】の名前の4文字が目に留まった。



(☆_◎;)ドキ!!

うそ、うそ、うそ、うそぉ~っ!


知らなかった…。
 ★ゆきゆき★チャン風…(笑)



せっちゃん5



今夜はここ【ベイサイドジェニー】で、斉藤和義&浜崎貴司のスタンディングライブがあるのだ。

もう、心臓が止まるかと思うくらいに驚いた。
『え? 彼って大阪に来ているの? 本当に、今からここで彼に会えるの?』 …と、予期せぬ喜びに、『うれし~ぃ!!』 と、思わず主人に抱きつく私…。   もちろん、顔は緩みっぱなし…。

そう言えば、さっき食事をしながら言ってたっけ…。
『斉藤和義のコンサートへ行きたいな。』 って…。
でも、チケットなんて取れる筈もないから、私は絶対に無理だと思ってた。

それに、信州から帰った後、いきなり【浜崎貴司】のCDを買って帰って来た。

珍しいから、『何で?』 と思ったけど、斉藤和義の【オリオン通り】って曲は、彼と一緒に歌っている曲だから、さほど気に掛けていなかった。

ライブが始まり、前半は浜崎貴司…。
CDで聴くよりも、ずっとパンチの効いた素敵な声…。
彼の事はあまり知らなかったけど、素晴らしい歌ばかり…。

そして、後半…『せっちゃ~ん!!』 の黄色い声と共に、大好きな彼が現れた。

オープニング曲は…【幸福な朝食 退屈な夕食】
もちろん、大のお気に入りの【歌うたいのバラッド】も歌ってくれた。

生の声を聴き、大いに感動し、そしてノリまくった。

エレキやアコギを扱う彼の天才的な指捌きには、主人も私も閉口した。

1000人収容のライブハウスで、整理番号は951・952だったけど、
最終的には、せっちゃんと約5mの至近距離まで近付けた。


それにしても、またやられた…。

聞けば、主人は、ひと月も前から、チケットの予約をしてくれていたらしい。
斉藤和義のライブチケットは、発売されれば5分で完売するそうだが、今回は何故かうまく取れたらしいのだ。

主人は、人を喜ばせる為に、長期に亘り、かなり入念な計画を密かに企てる事がある。いつも、その計画には全く気付かない鈍感な私…。

今回の【浜崎貴司】のCDの件もそうだった…。
折角のライブに行っても、知らない曲を聴いている間は退屈するだろうからと、前もってCDを買っておき、彼の曲を私の耳に入れておいてくれたのだった。

本当に嬉しかった…。

最高の夜をくれた主人に『ありがとう!』









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Last updated  January 16, 2006 02:49:51 PM
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