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カテゴリ:せっちゃん(斉藤和義さん)
『来週の水曜日、ちょっと一緒に行って欲しい所があるから予定しておいてね。』 …と、1週間ほど前に主人が言った。 『え? 何処へ行くの?』 と聞くと、『お買い物…。』 との返事。 そして今朝また…『今日は、夕方5時くらいになったら出掛けるから、さっさと用事を済ませてよ。』 と、言われた。 『ねえ? お買い物って何処まで行くの?』 と、聞くと、 『う~ん、お買い物と言うより、人と会うから。 …ちょっと見て欲しい物もあるし。』 と、主人にしては珍しくはっきり言わない。 『え? 人と会うんなら、服装にだって気を遣わないといけないじゃない?』 と、言うと…、 『知ってる人だから、普段着のままでいいよ。』 『???…知ってる人? 誰だろう???』 ますます謎は深まるばかり…。 『とにかく、出られるようにしておいてよ。』 と、また釘を刺された。 午後3時になり、息子が学校から帰って来た。 今日は、ピアノのレッスンの日なので、手を洗って着替えをさせたら休む間もなくピアノ教室へ…。 そして、レッスンも終わり、帰宅したのは4時…。 それから宿題…。 5時前、仕事で外出していた主人が帰宅。 私は、大慌てで息子をお風呂に入れ、夕食の支度を済ませ、義母に息子を任せて主人と家を出た。 『ねえ? 誰と会うの?』 と、再び聞いたけど 『会えば分かるって。』 と笑っているだけ…。 さながら、水曜どうでしょうの大泉洋氏の様に、私は行き先も告げられず車に乗せられた。 『これって、私、拉致されてるの?』 …。 車は、阪神高速へ…。 何処まで行くのかと思ったら、降りた先は、あの海遊館のある天保山(てんぽうざん)ハーバービレッジ …。 会う人って、きっと船で来るんだ…。 なんて、海を見ながら勝手に想像している私。 …と、主人が『まだ、約束までに時間があるから、お腹が空いたし、何か食べよう。』 と、天保山マーケットプレースのパーキングに車を止める。 そして、私の希望で、なにわ食いしんぼ横丁の中にある、ぶっかけうどんのお店【ぶっかけ十三】 へ入った。 『七福神ぶっかけ』 拉致されている身(?)でありながら、美味しい物を食べられてしあわせな私…(笑) ふと、時計を見ると午後6時…。 約束の時間は、6時15分だとか…。 お店を出ると、主人は、スタスタと大観覧車の方へ向かって行く…。 観覧車の傍には、何やら、若い男女がいっぱいだ。 『そう言えば、ここにライブハウスがあったんだ…。』 と、思いながら、『今夜は何があるのかなぁ?』 と、問いかけると、主人は徐に封筒を取り出し、2枚のチケットを私の目の前に差し出しながら言った。 『もしかして、これじゃない?』 覗き込むと、私の大好きな【斉藤和義】の名前の4文字が目に留まった。 (☆_◎;)ドキ!! うそ、うそ、うそ、うそぉ~っ! 知らなかった…。 ★ゆきゆき★チャン風…(笑) 今夜はここ【ベイサイドジェニー】で、斉藤和義&浜崎貴司のスタンディングライブがあるのだ。 もう、心臓が止まるかと思うくらいに驚いた。 『え? 彼って大阪に来ているの? 本当に、今からここで彼に会えるの?』 …と、予期せぬ喜びに、『うれし~ぃ!!』 と、思わず主人に抱きつく私…。 もちろん、顔は緩みっぱなし…。 そう言えば、さっき食事をしながら言ってたっけ…。 『斉藤和義のコンサートへ行きたいな。』 って…。 でも、チケットなんて取れる筈もないから、私は絶対に無理だと思ってた。 それに、信州から帰った後、いきなり【浜崎貴司】のCDを買って帰って来た。 珍しいから、『何で?』 と思ったけど、斉藤和義の【オリオン通り】って曲は、彼と一緒に歌っている曲だから、さほど気に掛けていなかった。 ライブが始まり、前半は浜崎貴司…。 CDで聴くよりも、ずっとパンチの効いた素敵な声…。 彼の事はあまり知らなかったけど、素晴らしい歌ばかり…。 そして、後半…『せっちゃ~ん!!』 の黄色い声と共に、大好きな彼が現れた。 オープニング曲は…【幸福な朝食 退屈な夕食】 もちろん、大のお気に入りの【歌うたいのバラッド】も歌ってくれた。 生の声を聴き、大いに感動し、そしてノリまくった。 エレキやアコギを扱う彼の天才的な指捌きには、主人も私も閉口した。 1000人収容のライブハウスで、整理番号は951・952だったけど、 最終的には、せっちゃんと約5mの至近距離まで近付けた。 それにしても、またやられた…。 聞けば、主人は、ひと月も前から、チケットの予約をしてくれていたらしい。 斉藤和義のライブチケットは、発売されれば5分で完売するそうだが、今回は何故かうまく取れたらしいのだ。 主人は、人を喜ばせる為に、長期に亘り、かなり入念な計画を密かに企てる事がある。いつも、その計画には全く気付かない鈍感な私…。 今回の【浜崎貴司】のCDの件もそうだった…。 折角のライブに行っても、知らない曲を聴いている間は退屈するだろうからと、前もってCDを買っておき、彼の曲を私の耳に入れておいてくれたのだった。 本当に嬉しかった…。 最高の夜をくれた主人に『ありがとう!』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 16, 2006 02:49:51 PM
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